ウーマン村本とバンビーノの火花!

撮影:小林裕和

――周りの意見を柔軟に取り入れているなぁ、と感じる芸人さんっていますか?

石山:この人はそうやな、とかじゃなくて、大変やなって思う人はおるよね。ノンスタイルの井上さんにしろ、ウーマンラッシュアワーの村本さんにしろ、大変やな!って。

村本さんなんて元々悪口言う人じゃないから。それがラジオで僕らに対して1回だけ言われたことがあるんです、「あいつら楽屋で……」って。先輩が後輩に噛みつくときってその場で言えばいいじゃないですか。でもラジオで言われた時に「いやいやその場で言えばええやん」ってなって。

だけど「村本、あいつ文句いいやがって」って、去年のブームの時に言ったら攻撃になって村本さんの利益になるわけじゃないですか。だから僕たちはガン無視しました(笑)。

それで、ネットで「バンビーノってそういう人たちなんだ」ってなったけど、なんで後輩を下げることを俺らがリングに上がらない状態で言うのかなって考えて、マネージャーと相談して「ガン無視しましょう、相手にしません」って対応したら、次の時のルミネかなんかの出番の時に村本さんが来て、「お前らなんで言い返してけえへんねん」って。そのプロレスが大変やなって。

山﨑:すごい話するね。

山添:ちょっと聞き応えあってもう村本さんとバンビーノさんの火花になった(笑)。

撮影:小林裕和


石山:いやいや、ほんと大変やなって。テレビでキャラクターを作られて、それをやらなあかんことに関してまだ俺ら芸人は理解があるからいいけど。だって村本さん悪い人じゃないから。

山﨑:ほんとにいい人だよね。めちゃくちゃ優しいんですよ。

石山:俺らが売れなくて腐りかけてた時に、村本さんだけが話しかけてくれたんですよ、「頑張れ、お前らなら大丈夫」って。だから、悪口を言われても、「村本さん冗談で言ってはるわ、仕事してはるわ」って(笑)。後輩に噛みつかなあかんくらい必死なんやと思う。

山﨑:すごいこと言う!(笑)

石山:いや、しょうがないとは思うで!

藤田:ニュースになるような芸人に噛みつくならわかるんですけど、僕らバンビーノなんてニュースにもならないですよ。

――話題性があると評価してもらえてるってことじゃないですか?

石山:跳びかかってきそうな後輩にいけば跳びかかっていくんですよ、絶対。でも俺らそんなんじゃないから(笑)。

山﨑:うわ、やだ~!(笑) どっちもイタいよ、登場人物。

石山:「ちょっとなんすか、村本さーん!!」っていう風にはならないから。

山添:あはははは!

山﨑:尖ってるわ~(笑)。

撮影:小林裕和


石山:だからほんまに『火花』に出てくる人たちを白い目で見てしまうというか。芸人じゃなく、一般の人として観たかったなと思う。今だと斜めからしか見られへんから。

めっちゃ嫌やって言うんじゃないですよ? ただ、リアルやから。この先輩嫌や、絶対ついて行けへんわ、絶対売れへんやんって思いながら見てるから、自分は。

ほんまにあんま売れへんからさ、ざまぁみろと思って(笑)。スピリッツがないねん!

山﨑:スピリッツ!?(爆笑)