(写真左より)榎本哲也(横浜F・マリノス)、家長昭博(大宮アルディージャ) (C)J.LEAGUE PHTOS (写真左より)榎本哲也(横浜F・マリノス)、家長昭博(大宮アルディージャ) (C)J.LEAGUE PHTOS

『2016JリーグYBCルヴァンカップ』4強が週末に決まる。準々決勝第2ラウンドが9月4日(日)にキックオフを迎えるのだ。10月5日(水)・9日(日)に開催される準決勝に駒を進めるのはどこか。まずは8月31日に行われた準々決勝1stレグを振り返ってみたい。

ルヴァン杯 チケット情報

大宮アルディージャ×横浜F・マリノスは23分にMFマテウスの技ありシュートで大宮が先制するとともに、サイド攻撃を軸に次々とチャンスを作る。しかし、71分にDF金井貢史が劣勢の中からシュートを決め同点に。リーグ戦に続き3試合連続で引き分けの展開かと思われたが、87分に家長昭博の決勝弾で大宮が先勝した。大宮は勝ち切ったと見るべきか、しぶとく横浜FMがアウェイゴールを奪ったと見るべきか。

サンフレッチェ広島×ガンバ大阪は、広島が勝ちを逃し、G大阪が負けを逃れた一戦と言えよう。序盤はG大阪が攻勢に出るも、28分にフリーキックからのこぼれ球をMF柴崎晃誠が押し込み広島が先制。森保一監督はハーフタイムに「無失点に抑えながら2点目を奪う」ように指示。81分にはMF青山敏弘のシュートをDF丹羽大輝が間一髪でクリア。大ピンチを脱したG大阪は86分に長谷川健太監督に「一発決めて来い」と送り出されたFW呉屋大翔がDFを振り切り同点弾を決めた。MF遠藤保仁、FWアデミウソンらを温存したG大阪は次戦に勝負をかける。

ヴィッセル神戸×浦和レッズは、日本代表ら4名を欠き、リーグ戦前節に1-2で神戸に敗れている浦和が敵地で2-1のスコア以上の完勝。しかし、ペトロヴィッチ監督は「非常に不満な試合、非常に腹立たしい試合」と怒りを表した。「4、5点を取って試合を決定付けなければいけないゲームだった」と語った。ペトロヴィッチ監督が「際どい試合にした後の2ndレグは非常に危険」と警戒すれば、ネルシーニョ監督は次戦にFWペドロ・ジュニオールを欠くが「内容的には全く悲観するようなものではない」と手応えを掴んだ。

FC東京×アビスパ福岡は、守備から入った福岡の思惑通りにスコアレスで前半を折り返した。先制点はFC東京だ。62分にFW中島翔哉がGKの弾いたボールを押し込んだ。だが、ドラマは試合終了間際に起きた。90分にMF三島勇太が自ら仕掛け、美しい軌道を描く左足シュートを叩き込んだ。途中出場した中島と三島、22歳のふたりのゴールで決着は第2戦に持ち越しとなった。

『2016ルヴァンカップ』準々決勝第2戦は9月4日(日)、横浜FM×大宮・ニッパツ三ツ沢球技場、G大阪×広島・市立吹田サッカースタジアム、浦和×神戸・埼玉スタジアム2002、福岡×FC東京・レベルファイブスタジアムにてキックオフ。準々決勝のチケットは発売中。