絶大な人気を誇る恋愛アドベンチャーゲームの舞台作品が待望の再演

2012.5.31 14:58配信
『遙かなる時空の中で2』舞台より (C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. (C)遙かなる時空の中で2再演 舞台製作委員会 『遙かなる時空の中で2』舞台より (C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. (C)遙かなる時空の中で2再演 舞台製作委員会

女性向けの恋愛アドベンチャーゲームとして多くのファンをもつ『遙かなる時空の中で』シリーズ。その舞台化第2弾として昨年6月に上演され、原作ファンからも好評を博した『遙かなる時空の中で2』が待望の再演中だ。原作はマルチエンディング(プレイヤーのやり方によってエンディングが変わる)が楽しめるのも魅力だが、本作でもその方式を踏襲。エンディングにどのキャラクターが出てくるかが毎回のお楽しみとあって、複数回観劇する人も多くなりそうだ。5月30日の初日に先がけ、同日昼に東京・全労済ホール/スペース・ゼロで公開稽古が行われた。

舞台「遙かなる時空の中で2」再演チケット情報

物語は平凡な高校生・高倉花梨(平田薫)が、「時空はゆがめられた。在るべき姿を取り戻せ」という不思議な声に導かれて異世界“京”に迷い込むところから始まる。そこは帝と実の父・院が争い、怨霊がはびこる“末法の世”。仮面の男アクラム(汐崎アイル)に自分が“龍神の神子”であることを知らされた花梨は、戸惑いながらも京の平和を取り戻す事を決意する。偶然出会った星の一族、藤原紫(中島愛里)や深苑(能登有沙)と共に、“八葉”と称される8人の戦士を集め始める花梨だったが……。

和の情緒たっぷりのセットに、作品のモチーフである紅葉が効果的に照らされている本舞台。そこから客席へは花道が垂直に伸び、登場人物が何度も走り抜けるために、観客はオープニングからたちまち作品の世界に引き込まれる(キタムラトシヒロ脚色・演出)。花梨を演じる平田は“迷いながらも戦いに挑む等身大の女子高生”を嫌味なく演じ、ファンタジーの世界にあって観客の共感を誘うことに成功。アクラム役の汐崎も、この世の者ではない妖しい雰囲気を漂わせてハマり役だ。

八葉の面々はゲームさながらの美形が揃い、芝居にアクションにと活躍する姿を見ているだけで楽しい。まさにお気に入りのキャラクターを見つけてプレイする、原作と同じ快感が味わえる。中でも戦いに葛藤する源頼忠役の成松慶彦、平和の尊さというメッセージを背負う彰紋役の植田圭輔、気障な海賊・翡翠役のJINの存在感が印象的。花梨と八葉を見守る紫役の中島はいかにもたおやかな姫という風情で、劇中にアクセントを加えていた。上演時間は15分の休憩時間を挟んで2時間30分。その間は花梨と共に、異世界を思い切り堪能できそうだ。

公演は6月3日(日)まで、同所にて開催。チケットは発売中。

取材・文:佐藤さくら

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