映画の撮影で青春を体験 松村「あ、青春ってこれか!」

――青春のお話ですが、ご自身の青春の思い出を教えてください。

田中:
学生時代で思い出すと、やっぱり俺は体育祭だな。

小学校6年生の時の体育祭がまじで無敵で。自分で言うのも何なんですけど、本当にカッコ良かったんですよ!

ジェシー:これ、いつも言ってるんですよ(笑)。

田中:5人兄弟なんですけど、全員応援団長やってるんですよ。

俺も団長やっていて、リレーのアンカーで、騎馬戦の大将騎だったんです。もう主役級のやつ、3つ持っていっちゃったんですよ!

それで、応援賞を応援団長で獲って、リレーアンカーで2位でバトン回ってきたのをゴールギリギリで抜かして1位になって、騎馬戦では来るやつ全員ぶっ倒す、みたいな。まじでカッコよくて、そのときピークでモテたんです。

――その時は今回の役柄と繋がるくらい身体能力が高かったんですね。ジェシーさんはいかがですか?

ジェシー:
僕は小学校かな。

学校にある池の金魚を勝手にすくってきて教室で飼うとか、卓球ボールで廊下で野球をして窓ガラスを割って弁償するとか、いろいろやんちゃなことをしてました。小学1年生くらいの時は、ちょっといじめっこ気質で。

帰りの会でみんなが手を挙げて先生に「ジェシーくんに○○されました」って口々に言うから、前に出て行って「すみませんでした」って謝ったこともあります。怒られっぱなしでしたね。

――ガキ大将みたいな感じだったんですね。松村さんは?

松村:
僕は小学生からずーっと空手をやっていたので、青春らしい青春のエピソードがないかなぁ。……ない!(笑)

ジェシー:でもこの撮影が本当に青春だったよね。沖縄で制服でお土産とか選んで、走ったり部活っぽいことしたので。

田中:青春を感じたね。

松村:制服でみんなでアイスを食べて、「一口ちょうだい」ってこの現場でやったことが、「あ、青春ってこれか!」って(笑)。楽しい!って思った。はしゃぎましたね。

――沖縄と栃木にロケに行って楽しかったことは?
 

©2016「バニラボーイ」製作委員会

田中:沖縄でジェシーが楽しそうだなって感じたのが、俺と北斗が浜辺の岩場で撮影していたら、合間に毎回ヤドカリとか持ってくるんですよ。

「ヤドカリいたー!」って言って、楽しそうだな~って。撮影していても、遠くでジェシーがヤドカリを探しているのが見えるんです。

ジェシー:沖縄のヤドカリは真っ白でキレイなんですよ。

あと僕はメダルゲームが好きなんですけど、沖縄のホテルにメダルゲームがあって楽しかったです。

松村:俺はホテルの温泉だな。

スタッフさんもみんな同じホテルに泊まっていたので、大浴場に行くと、普段あまり話せないスタッフさんとも偶然会ったりして話せたんです。

「あのシーン面白かったよ」って言われて、そういう風に見えてたんだとか、「実はあのシーン、音声さん○○だったんだよね」とか教えてもらえて面白かったです。

田中樹はMCタイプ

――根本監督が、ジェシーさんはコミュニケーション能力が高いタイプ、松村さんは芝居がすごく好きなんじゃないか、田中さんはけっこう現場を仕切ったりするタイプと言っていたのですが、これを聞いてご自身での印象と合っていますか?

ジェシー:確かに、いろんな人とは喋るようにしてます。以前、NHKの『Rの法則』という番組に樹と一緒に出ていたんです。その時に樹がいろんな人とめちゃくちゃ喋っていて、俺は全然喋れなくて。

俺もとりあえずいろんな人と喋ろうって23年前から考えていて、そこから恥ずかしさもなくなり、コミュニケーションをとるようにしています。

松村:俺は映画とか舞台を観るのが好きで、やっぱり監督が話すお芝居の話とかがすごく面白くて聞きに行っていたので、そういう印象を持ってもらえたのは嬉しいですね。確かにもっとできたらいいなって思います。

田中:自分では仕切っていたつもりが1ミリもなくて(笑)。ジェシーと同じで、いろいろな人と話すようにはしてましたけど、仕切っては……。

――ちょっと司会タイプというか。

田中:
(嬉しそうに)そうなのかもしれないですねえ!

松村:でもSixTONESでライブやる時もMCは樹がやるんです。

僕が思うに、ジェシーは言葉を相手に投げかけていくのが上手いんですけど、樹は受け取って解釈するのが上手いから、たぶんMCとか仕切るのが上手いのかなって思いますね。

物に名前を書くのは田中の家系

――今回の役柄は素に近いとおっしゃっていますが、逆に違和感を感じた部分はありますか?
 

ジェシー:僕が演じた太田は、自分の物に全部名前を書くんですよ、「オレの」って。あれはしないですね。

田中:逆に俺は学生の時にめっちゃしてました! 何にでも「田中樹」って書いてた。ローファーやカバン、ワイシャツの襟とかにも。

松村:それ家系だよね。ある時、ライブ終わりでみんなシャワーを浴びている時に下着が落ちていて、誰のだ?って見たら、樹の弟の名前が書いてあるんですよ。

そしたら樹が、「穿いてきたら弟のだった」って。だから名前を書く家系なんですよ。

ジェシー:でもそれは自分の名前でしょ? 太田は「オレの」だから(笑)。

松村:俺は違和感あったところあったかなぁ?

ジェシー:英語とかは? 英語喋ってたじゃん。

松村:だって俺、昔ECCジュニアだったもん(笑)。違和感があったところ……。強いて言えば、砂浜は絶対に走らないですね。

田中:極力運動しないもんね。

松村:できればパラソルの下にいたいタイプですから。運動部には入らないだろうなって。いや、部活入らないな。

田中:北斗は帰宅部です。

ジェシー:北斗はすぐ帰るもんな。

松村:グループでは帰宅部のエースと呼ばれてます。

田中:俺はそうだなぁ……。太田が天然でボケたりするシーンが多かったんですけど、それを林と松永は呆れて見てる描写がけっこうあるんです。

でも、俺だったら真っ先にノってもっとふざけるだろうなって! だからウズウズしてたんですよ。やりたくなっちゃうけど、できないから。

それがけっこう自分の中でモヤモヤしてましたね。