(画像左から)鈴木拡樹、三浦宏規 撮影:川野結李歌

日本では8年振りとなる、ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が、3月よりシアター・クリエにて上演。本作の記者会見に、W主演を務める鈴木拡樹と三浦宏規が登壇した。

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本作は1960年に公開された同名映画を原作とし、後に『リトル・マーメイド』、『アラジン』、『美女と野獣』などで数々の賞を受賞する、ハワード・アシュマン、アラン・メンケンのタッグによって1982年に上演されたミュージカル。オフ・ブロードウェイで成功を収めて以降、リメイク版の映画が公開され、日本でも1984年からミュージカルが上演されるなど長い間親しまれている作品だ。

鈴木と三浦は、会見場の厳かな雰囲気に「とても緊張しています」と口にしたが、“Wヒロキ”であることが紹介されると、「“鈴木のほうの”拡樹です」、「“三浦のほうの”宏規です」と自己紹介し、会場を和やかな雰囲気にさせた。

本作の魅力のひとつは、ハワード・アシュマン、アラン・メンケンによる音楽。ホラーながらも、ユーモアあふれるポップな楽曲が作中でも多く歌唱される。先行して歌稽古に臨んでいるという鈴木は、「『グロー・フォー・ミー』という、シーモアが育てている植物(オードリーⅡ)がどう成長するかを思う曲は、歌っていて楽しいです。歌詞からシーモアの苦悩が感じられます」とコメント。三浦も「個性的な楽曲が多く、気づいたら口ずさんでしまうほど。そんな素敵な楽曲を歌えることが幸せです」とその魅力を語った。

ふたりは2.5次元舞台で人気を博す存在だが、本作が初共演。鈴木が「本格的なミュージカルが初挑戦の僕にとっては、(『レ・ミゼラブル』などに出演している)三浦さんは先輩なので、疑問に思ったことは聞きたい」と語ると、三浦が「いやいや…!」と恐縮したり、今回の共演に際して、三浦が俳優仲間に鈴木のことを聞いたと口にし、「みんな(鈴木さんのことを)“本当に仏だよ”と教えてくれた」と語ると、鈴木が気恥ずかしそうな笑顔を見せるなど、ふたりの微笑ましいやりとりも垣間見えた。「W主演なので、共に切磋琢磨し合いたい」との鈴木の意気込みに、三浦は「そう言葉をかけていただいて、後輩としては本当にありがたいです」と微笑んだ。

ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』は3月13日(金)から4月1日(水)までシアター・クリエにて上演。その後、4月11日(土)からは、山形、愛知、静岡、大阪でも上演される。チケットぴあでは12月5日(木)より東京公演のいち早プレリザーブ(ぴあ有料会員向け抽選先行)を受付開始。

取材・文:渡邉千智