古関義幸社長と「MEDIAS for BIGLOBE」

NECビッグローブは、5月31日、3G回線とデータ通信専用のスマートフォンをセットにした「MEDIAS for BIGLOBE」を6月1日から提供すると発表した。直販限定で、申込みはウェブか電話で受け付ける。

「MEDIAS for BIGLOBE」は、FOMAエリアで利用できるモバイル通信サービス「BIGLOBE 3G」のSIMカードと、Android端末をセットにしたもの。「BIGLOBE 3G」は、NTTドコモが提供するFOMAのデータ通信サービスを利用している。

インターネット接続によるウェブサイトの閲覧やメールの送受信のほか、Android向けアプリも利用できる。無料のテザリング機能を備え、タブレットやノートPCなどを最大5台まで接続できる。通信速度は下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps。音声通話機能は搭載していない。

音声通話機能を省いた理由について、古関義幸社長は「『スマートフォン白書2012』によると、スマートフォンの利用時間はアプリが最も多く49.8%、メールは28.7%だった。しかし通話は15.9%と少ない。音声通話機能を省き、代わりに料金を抑えることで他キャリアと差異化する」と説明した。

料金プランは、深夜2時から夜の8時まで利用できる「デイタイムプラン」と、24時間いつでも使える「スタンダードプラン」の二つ。月額料金は、端末代を含めて「デイタイムプラン」が2960円から、「スタンダードプラン」が3960円から。なお、2年間の定期利用契約で、初期費用として3150円が必要。

販売台数目標について古関社長は、「回線を先に確保してあり、それに合わせて1万台の端末を用意した。好評であれば新しい機種を追加していきたい」と語った。

このほか、現在開発中のアプリとして、アプリを共有するアプリ「Let's App」も紹介した。古関社長は、「自分が使っているアプリを友だちに教えたり、教えてもらったりすることはよくある。しかし、教えたいアプリの名前を忘れてしまったり、アプリをインストールするためにGoogle Playで検索したりと、なかなか面倒。開発中のアプリはこれを解決してくれる」と説明した。

「Let's App」は、起動後、アプリを共有したい端末同士を認識させる。アプリ一覧から共有したいアプリのアイコンを送信先へドラッグすると相手側の端末にアイコンを送ることができる。送られたアイコンはURLを含んでおり、クリックすることでアプリのインストールができる。提供開始は6月末の予定。