仲川輝人(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

横浜F・マリノスが歓喜の瞬間を迎えようとしている。最終節で相手は2位・FC東京。舞台は4か月ぶりに帰って来た日産スタジアム。すでに前売チケットは6万5000枚超売れている。最高の形で『明治安田生命J1リーグ』15年ぶりの優勝を決めようとしているのだ。21勝4分8敗・勝点67の1位横浜FMに対して、FC東京は19勝7分7敗・勝点64。得失点差の関係で、横浜FMは最終節で負けても3点差ならばOKと絶対有利だ。

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それにしても、今季後半の横浜FMは磐石の強さを見せている。昨季就任したアンジェ・ポステコグルー監督は、横浜FMに超攻撃スタイルを植え付けた。攻めればボールを握り、ゲームを支配し、ショートパスをつなぎフィニッシュに持ち込む。フィールドプレイヤー全員が相手陣内に入ることもしばしば、GKはペナルティエリアを大きく飛び出し、DFの裏をフォローする。一発のロングボールが効果的な局面でも、相手に広大なスペースを突かれ痛い失点を喫しても、指揮官は自身のサッカー哲学を浸透させることに腐心した。リーグ2位タイの56得点を挙げながらリーグワースト3位の56失点が響き、12位に沈んだ1年目でまいた種は2年目に育ち、いよいよ大輪の花を咲かせようとしているのだ。

2年目はサイドバックが内に絞り相手の守備のギャップを生む“偽サイドバック”など、戦術はさらに洗練していく。得点王争いをリードしていたエジガル・ジュニオが戦線離脱しても、仲川輝人とマルコス・ジュニオールが得点トップタイに立っている。10番・天野純、MF三好康児が新天地へ旅立っても、エリキ、マテウスら新戦力が活躍する。攻撃だけではない。守備でも前線からの激しいプレスを展開。33試合で65得点と攻撃力はさらに磨きがかかり、38失点と守備も大きく改善した。前節・川崎フロンターレに4-1で勝利した後、ポステコグルー監督は「まだまだ決められるチャンスはあった」と口にした。貪欲なまでにゴールを渇望する姿勢は見事である。

もちろん、FC東京も大逆転優勝を諦めてはいない。ディエゴ・オリヴェイラ&永井謙佑の得点源が前節負傷したが、わずかな可能性にかけている。横浜FM戦は3連勝中。昨夏は5-2で大勝し、今季もロングフィードとカウンターで4-2と勝利している。FC東京はゴール数を意識しすぎず狙いに行く困難なミッションに挑む。

『明治安田J1』第34節・横浜FM×FC東京は12月7日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。来場者に「サンキューカード presented by メルコリゾーツ&エンターテインメント」をプレゼント。ハーフタイムにはシンガーソングライターMINMIがオリジナルの応援ソング「WINNER」を披露。チケットは予定枚数終了。NHK総合にて生中継。

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