マカフィーは、5月15日、サイバー攻撃から発電や送電、配電を含む世界のエネルギー公益事業を防護するために、「リファレンス実装(参照実装)」をインテルと共同で開発したと発表した。

変電所やNOC(ネットワークオペレーティングセンター)に対応するマカフィーのさまざまなセキュリティソリューションと、インテルのプロセッサ、ハードウェアベースのセキュリティマネジメントテクノロジを統合し、重要インフラ環境の一般的なコンポーネント・機能を提供する。

また、エンドポイントセキュリティ、ネットワークセキュリティ、セキュリティマネジメントソリューションの追加によって、安全な環境と、より高度な信頼性を実現した。

リアルタイムに攻撃を阻止するためのコンプライアンス指向のソリューションで、状況認識とマルチゾーンの保護を統合する。ソリューションには、インテルAMTを使用してデバイスのサポートコストを低減するリモート管理機能を搭載している。

マカフィーは安全な電力供給の課題として、ネットワーク上のセキュリティデバイスが大量のログを生成し、IT部門に負担をかける「ビッグデータの高負荷対策」、各地に分散したエネルギー業界の「エンドポイント管理の簡素化と可視化の向上」を挙げる。

さらに、IT製品の多くがエネルギーインフラ内の問題を識別する機能を搭載していなかったり、公益事業独自の用語を理解していなかったりすることで、制御システム独自の対策を適用することが難しい「グリッドのための正確なセキュリティコンテキストの提供」の問題を指摘している。