高音質を追求したフラッグシップモデル「Signature Series」(使用イメージ)

ソニーは9月8日、長年培ってきたアナログとデジタルの高音質技術を結集し、高音質を追求したフラッグシップモデル「Signature Series(シグネチャーシリーズ)」として、ハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)対応のヘッドホン、ウォークマン、据え置き型ヘッドホンアンプを発表した。いずれも10月29日に発売する。

今年5月で創業70周年を迎えたソニー。「Signature Series」は、構造面でも素材面でも、高音質を徹底的に突き詰め、微小音の再現性を追求した。共通の特徴として、2016年3月にJEITAが規格化した、音の解像度、広がり、奥行を余すことなく表現できるφ4.4mmのヘッドホンバランス端子を搭載する。

ヘッドホンによる音楽体験を“聴く”から“感じる”領域へ

ステレオヘッドホン「MDR-Z1R」は、大口径70mm HD(High Definition)ドライバーユニットを搭載。ヘッドバンドには軽量で弾力性に富むβチタン、ヘッドバンドカバーには耐久性に優れた牛革を使用した。カラーはブラック。価格はオープンで、税別の実勢価格は20万円前後の見込み。

携帯オーディオプレーヤー「ウォークマン WM1シリーズ」は、ウォークマン用に新規開発したフルデジタルアンプ「CXD3778GF」を搭載し、ウォークマンで初めて、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生に対応。内蔵メモリ容量256GBの「NW-WM1Z」は、きょう体に金メッキを施した無酸素銅のシャーシを採用するなど、さらなる高音質を追求した。容量128GBの「NW-WM1A」は、ブラックカラーの総削り出しアルミシャーシを採用し、クリアで力強い低音域を体感できる。

2機種とも、約30時間のハイレゾ再生が可能。価格はともにオープンで、税別の実勢価格は「NW-WM1Z」が30万円前後、「NW-WM1A」は12万円前後の見込み。

デスクトップに置ける小型サイズのヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」は、アンプ技術とデジタル技術を結集し、手持ちの音源をより豊かな音質で楽しめる。5種類のヘッドホン端子を備え、主要なヘッドホンを音質劣化が伴う変換プラグなしで接続できる。税別価格は27万8000円。