『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴です。

子どもが将来生活に困らないようにというのは、親の共通の望みですね。

今日は、子どもが高学歴・高収入になると言われる「支援型」の親とは具体的にはどんな親なのかを書いてみたいと思います。

子どもが高学歴・高収入になる親の特徴が判明

筆者は以前『子どもが”高学歴・高収入“になる親の特徴が判明!あなたはどのタイプ?』という記事を書きました。

神戸大学の西村和男教授らの研究によると、親のタイプは、「支援型」「厳格型」「迎合型」「平均型」「放任型」「虐待型」の6つに分けられ、そのうち「支援型」の親に育てられた子どもが、一番高学歴で高収入を得られるという結果がでました。

実は「厳格型」も高学歴・高収入を得られるのですが、「支援型」との大きな違いは、本人の幸福度でした。

「厳格型」の子どもは、たとえ高収入を得ても、ストレスを感じることが多く、本人が幸せだと感じることが少ないという結果だったのです。

となると、やはり子どもが幸せだと感じながら生きていける「支援型」が理想的だと思えますね。

子どもを高収入にする親の特徴

実は、西村教授は2013年にも、「子どもが高収入になるしつけ」という研究を発表しておられます。

調査の結果、4つのしつけを受けたケースが、一つも受けていないケースより、年収が80万円も高かったというのです。

そのしつけとは、「嘘をついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」というものでした。

この調査は、これらの言いつけを守ったかどうかではなく、言われた記憶があるかどうかで調査されています。ですから、必ずしも子どもに実行させられなくても、言い聞かせることが大切だということなのです。

最後の「勉強をする」は、学校の成績の良し悪しとかではなく、色々なことに好奇心を持って取り組む姿勢ということではないかと思います。

筆者は「本を読む」と言い換えてもいいのではないかと思っています。

「支援型」の親ってどんな親?

では、子どもを高学歴・高収入にする「支援型」の親とは、具体的にどんな親なのでしょうか?

研究結果をもとに、親としてのあり方を例をあげて考えてみました。

子どもの負の傾向をつかんで原因を取り除く努力をする

子どもがよく物を落とす。

こんな時、支援型の親は「どうしてこの子はよく物を落とすのか」と考える。その原因が、どうも指の力が弱くて物をうまく掴めないようだと思ったら、指の筋肉を鍛えられるようなおもちゃを与えたり指遊びをさせる。

もちろん、長所を伸ばすことも怠りません。