現在「ビートたけし北野」としてアート展覧会が開催中のビートたけし。多方面に才能を発揮する彼ですが、その名が世界に広がった大きなキッカケは、自身が監督した映画作品たちです。では歴代の北野武監督作品の中で、あなたがいちばん好きな作品はどれですか?

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選択肢にジャンプする


その男、凶暴につき(1989年)amazon 7net
ビートたけしの初監督作品。内容は、一匹狼の暴力刑事・我妻諒介が親友を殺し、同僚を廃人にし、しかも妹を強姦した麻薬組織に単身挑んでいくというもの。少年たちの浮浪者殺人事件に始まる開幕から、カメラをどっしり構えた堂々の演出で、肉を裂き骨を砕く暴力の現場を、悪寒を呼ぶほどクールに切り取っている。暴力でしか自己表現できない刑事の、内面の空洞感が浮かび上がってくる演出が見事だ。


3-4×10月(1990年)amazon 7net
『3-4x10月』(さんたいよんえっくすじゅうがつ)は、ビートたけしが「北野武」名義で監督した2作目の日本映画である。1990年9月15日全国松竹系ほかで公開。

 

あの夏、いちばん静かな海。(1991年)amazon 7net
聴覚障害者でゴミ収集車助手のアルバイトをする茂は、ひょんなことからサーフィンを始め、夢中になって練習に励む。それを優しく見守る恋人の貴子。そして茂の腕前は次第に上達していき、サーフィン大会に出場するまでになるが、夏が終わると同時に茂の姿は海辺になかった……。

 

ソナチネ(1993年)amazon 7net
恩義のある親分から沖縄の友好関係にある中松組へ、加勢に行ってほしいと頼まれた北嶋組の幹部・村川。村川興業幹部の片桐、弟分のケンを連れて沖縄へと飛んだ彼だったが、東京からやって来た助っ人に、かえって島の空気はピリピリしだす。そしていきなり、銃撃戦が勃発。襲撃され、身の危険を感じた村川たちは、身を隠すとともに東京の親分に状況報告を頼むが、羽振りのいい村川たちを妬んだ親分のワナだったことが判明する……。

 

みんな~やってるか!(1995年)amazon 7net
初めてビートたけしとして監督したお笑い映画。セックスすることしか考えていない男が、妄想を抱き、幼稚だけれども大胆な行動を繰り返すうちに、いつしか自分の意思とは関係なく妙なものに巻き込まれ、とんでもない結末を迎える。好色&アホ一代男のナンセンスな物語。

 

キッズ・リターン(1996年)amazon 7net
欧米でも評価が高まりつつある映画監督、北野武。彼の監督第6作は、「あの夏、いちばん静かな海。」を思わせる哀切な青春劇だ。落ちこぼれの高校生ふたり組の友情を、ドライなユーモアを交えて描出。別々の道を歩き、それぞれの壁に行き当たる彼らの姿に、青春の終焉と巣立ちを切なげに浮かび上がらせる。

 

HANA-BI(1998年)amazon 7net
周囲の者の死を受け入れていく男の決意を描いた、北野武の監督作品。暴力と乾いた笑い、詩情や哀切さなどのエッセンスが込められた物語は、北野作品の集大成といえそうだ。

 

菊次郎の夏(1999年)amazon 7net
過去の作風から一転、「母を訪ねて三千里」風のオーソドックスなドラマに挑戦した北野武の最新作。“おじちゃん“と“坊主“のひと夏の冒険をコミカルに綴るロードムービーだ。

 

BROTHER(2001年)amazon 7net
ヤクザの血をたぎらせる男の、異国での新たな戦いを描いたバイオレンス・アクション。寺島進や石橋凌、大杉漣など、北野作品の常連俳優たちによる男気あふれる妙演に注目!

 

Dolls〈ドールズ〉(2002年)amazon 7net
北野武が監督に専念して描く、3つの純愛のかたち。裏切った男と裏切られた女、約束を守った女と守らなかった男、片目を失った女と見ることをやめた男。あまりに過酷な彼らの行方を見つめる。

 

座頭市(2003年)amazon 7net
勝新太郎の代名詞とも言える盲目の居合いの達人、座頭市をビートたけし本人が演じ、大胆な発想を新たに加えてリメイクした話題作。時代劇の基本路線を抑えながら、スピード感のある殺陣による斬り合いから、タップダンスを盛り込んだミュージカル風の仕掛けまで用意。テンポの良い演出で、ラストまで一気に駆け抜ける痛快時代劇エンターテインメントだ。

 

TAKESHIS'(2005年)amazon 7net
夢が夢を呼ぶ特異な形式で、売れない芸人・北野武が超売れっ子タレント・ビートたけしのことを夢想する姿が描かれていく。飛躍と混沌が同居するイマジネイティブな映像空間が拡がり、ソリッドかつファジーな味わいからさまざまな読み取り方が可能な“開かれた“内容になっている。

 

監督・ばんざい!(2007年)amazon 7net
北野武監督の最新13作は、ビートたけしがまるでセルフ・パロディのように“北野武監督“を演じ、観客の予想を遥かに上回るハチャメチャな笑いと奇想天外なストーリーを盛り込んだウルトラ・バラエティ・ムービー。共演も松坂慶子、江守徹、鈴木杏、内田有紀、木村佳乃など、他の北野作品では見られない意外なキャスティング。全編オールロケによる注目作だ。

 

アキレスと亀(2008年)amazon 7net
売れない画家と、彼に寄り添い励ます妻。これまでも繰り返し“決して離れることなく、寄り添い続ける男女“を描いてきた北野武監督が放つ最新作。周囲に全く評価されない中で、ひたむきに夢を追う夫婦の姿を描く。北野作品初参加となる樋口可南子、麻生久美子を共演に迎えるほか、『HANA-BI』以来の出演となる柳憂怜の演技にも期待したい。

 

アウトレイジ(2010年)amazon 7net
監督デビューから20年を迎えた北野武が新たに挑んだバイオレンス・アクション。ヤクザの世界で男たちが生き残りをかけ、裏切り、駆け引き、激しい権力闘争を繰り広げる。主演のビートたけしをはじめ、椎名桔平、杉本哲太、石橋蓮司、加瀬亮など個性豊かなメンツが揃い、刑事役の小日向文世を除くすべてがヤクザ役として出演する。

北野武監督作品で、印象的な作品はどれ?(複数可)
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