グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴です。

今日は、子どもが学校に行きたくないと言い出した時、親が取るべき対応について、いじめを見落とさないための注意点なども含めて書いてみたいと思います。

「学校に行きたくない」4つの原因と対処法

子どもが学校へ行きたがらない原因には、さまざまなことが考えられます。まずその原因と対応について考えてみましょう。

1. 授業についていけない

学校の授業や幼稚園でのアクティビティについていけないと行きたくなくなりますね。そんな時は、誰にでも苦手なことはあるのだから、恥ずかしがらずに先生に聞いてみることを勧めましょう。

どうしても聞けないという場合には、できないところを教えてあげたり、ヒントを与えるなどしてください。叱ったりせずに、親も一緒に勉強するようなつもりで接してあげてくださいね。

2. クラスに馴染めるか不安

人見知りの激しい子やシャイな子などは、みんなの中に入っていけず、クラスに馴染めるか不安なのです。
そんな時はあまりプレッシャーをかけないで、「行きたくなければ行かなくていいよ」と言ってあげる方が、効果的かもしれません。

学校には楽しいこともあるはずなので、行かなくてもいいと言われると、逆に行きたくなったりするものです。


3. 学校での活動がきつい(運動会や音楽会の練習など)

大人でも疲れている時は休みたくなりますよね。ですから、そんな時は、「わかるよ、練習きついんだね」とまず言ってあげましょう。疲れているということを親にわかってもらえただけで、子どもは安心します。

「つらいのは一時的なもの」「きついことを乗り越えた時、力(自信)になる」「頑張ってうまくできた時は本当に嬉しいものよ」などと励ましてあげてください。


4. いじめを受けている

「○○君が嫌い。だから行きたくない」」などと言い出した時は、「もしかしていじめられている?」と思うこともありますね。
子どもの場合、ただのおふざけなのかいじめなのか判断がつきにくい場合も多いですが、だんだん元気がなくなるとか、「行きたくない」と頻繁に言うようになれば、いじめのサインかもしれません。


 子どもが「学校に行きたくない」と言い出しても、(1)から(3)のような場合は、学期が変わったり学年が変わったり、何かのきっかけで収まりますので、あまり神経質にならずにおおらかに見守ってあげるといいと思います。

ただ、(4)のようにいじめの可能性がある場合は、次のように対応してください。