(写真左より)武藤雄樹、李忠成、興梠慎三 (浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS (写真左より)武藤雄樹、李忠成、興梠慎三 (浦和レッズ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

浦和レッズ×サンフレッチェ広島。ともにリーグ戦直近5試合の結果は3勝2敗だが、両クラブの置かれた状況は対照的だ。

2ndステージ第13節・浦和×広島 チケット情報

『2016明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第9節に川崎フロンターレとの首位攻防戦に敗れ、翌節のヴィッセル神戸戦も1-2で落とした浦和だが、続く『2016Jリーグ YBC ルヴァンカップ』準々決勝・神戸戦で、代表選手を欠きながらも2-1、4-0と連勝。2ndステージ第11節には対戦時3位・サガン鳥栖に危なげなく2-0、前節はFC東京に先制を許しながら3-1と逆転勝利を挙げ、2ndステージ首位に立ったのだ。年間順位でも1位・川崎Fに勝点2差に詰め寄っている。

一方の広島は第9節・ヴァンフォーレ甲府戦、第11節・大宮アルディージャ戦と2ndステージで中位・下位に沈む相手に痛い星を落とした。前節こそ対戦時6位・鳥栖に3-2と勝利を挙げるも、3-0から1点差まで追い上げられる薄氷を踏む勝利であった。9月4日の『ルヴァン杯』準々決勝第2節ではガンバ大阪に6-3と大敗を喫したのもらしくない。2ndステージは首位・浦和に勝点8差の8位、年間順位でも3位・鹿島アントラーズに勝点7差の5位とディフェンディングチャンピオンは『明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップ』出場に黄色信号が点っている。

浦和アタッカー陣は好調だ。11得点の興梠慎三、10得点の武藤雄樹、李忠成とチーム史上初のふた桁ゴール3人を達成した。前節、興梠が第3節以来となるゴールを挙げたのは大きい。『リオ五輪』で燃え尽き症候群に陥ったエースは、ゴールから遠ざかっただけではなく、トップフォームには程遠いパフォーマンスだった。李と武藤は2ndステージ6ゴールとペースを上げている。さらに『ルヴァン杯』2試合で3ゴールの高木俊幸、公式戦ここ5試合で2得点のズラタンも存在感を見せる。FC東京戦の一発が興梠復調のキッカケとなれば、相手にとってこれ以上の脅威はない。

一方広島の攻撃は、18ゴールで得点ランキングトップを走るピーター・ウタカに寄るところが大きい。個の能力でゴールを陥れるウタカが爆発すれば、手がつけられないが、逆に押さえ込まれると攻め手を失う危うさもはらんでいる。MF柴崎晃誠も8得点をマークするもここ9試合は1得点のみ。12年連続ふた桁得点の佐藤寿人はわずか3ゴールにとどまり、出場機会にも恵まれていない。新天地へ旅立ったFW浅野拓磨の穴は埋まっていない。

リーグ戦は残り5試合。浦和が2nd首位を堅守するのか、広島が『チャンピオンシップ』逆転出場に踏みとどまるのか。2ndステージ第13節・浦和×広島は9月25日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケットは発売中。