メトロノーム ／撮影・tama
『世界はみんな僕の敵』では、左右にギクシャクと機械のような動きをするシャラクと、フクスケのねっとりとした妖艶なギタープレイに目が釘付けになる。
そして、ユウイチローのスコーンと突き抜けるようなドラムも爽快だ。
メトロノーム シャラク／撮影・Hidemi Otsuka
メトロノーム リウ ／撮影・Hidemi Otsuka
メトロノーム フクスケ ／撮影・tama
メトロノーム サポートドラム ユウイチロー ／撮影・tama
「こんばんは。高い所から失礼します。どうもお久しぶりな人はお久しぶりです。だいたいの人は7年ぶりとかだと思うんですけど……生きてました」
シャラクのMCにフロアが沸く。
「ところで、今日は7年ぶり、僕も7歳年をとったわけですが、言い訳じゃないけど地獄のセットリストです。今日も来るときにユウイチローくんと話していたんだけど、『マジきついね』と。
てことは、みなさんも7歳年をとったわけでしょ。中には結婚して子どもを生んで中には結婚もできない人も……」
毒舌なMCに思わず笑いが漏れる。
「今日は子どもを仲の悪い義母に預けてきているわけでしょ。姑のことなんて今日は忘れちまえー！」
「今日は子どもの分まで楽しんで、ウキウキして帰ってお義母さんと険悪になればいい！」
シャラクの皮肉めいたシャウトの後、『僕の右脳、猿の左脳』へ。フロアは陽気なモンキーダンスと共に笑顔がこぼれる。
シャラクのMCの内容もそうであるが、メトロノームの歌詞は皮肉を含み、鬱々とした歌詞が多い。
それなのに、明るいメロディや楽しげな打ち込みのピコピコ音のおかげで、多くのファンの心を鷲掴みにするのだ。
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