[第6回]宮澤佐江、休業から再始動へ。2019年を振り返りと2020年に向けて。1年前とは「生き方」を変えた年

 

そうなんです。どこかで

「自分のプライド」があったり、

「人前で怒られたくない」とか、

「何でもできている人がいい」っていう、

理想像を高く持ちすぎて活動していたのが、すごく苦しかったけど、でも、それがなくなって。初めてすることであれば、「できなくても当然」とか、「1年休んでいたんだから」って、「自分で自分を解放できる“すき間”」を見つけられました。

この気持ちを持ち続けていられるだけで、だいぶ楽なんです。これまで「どれだけ人の目を気にして生きていたんだろう」って、感じています。

もちろん今でも場所によっては「あの人に嫌われたくない」とか、「あの人を傷つけちゃったかな」って、思いながら生きているところもあるけれど。でも、前ほど気にせずにいられるようになりました。

－－自分の中に定着してきた感じですか?

そんな感じがしています。

自分の身体になじんでくるためには、「自分に言い聞かせる」ことは、すごく大事だと思います。そこを今すごく意識しています。だからね、来月からも、お稽古がんばれそう。今のところは、私の両サイドに付いてくれているマネージャーさんたちが、

背中を「ポンッ、ポンッ」とたたいて、

「今日できなくても、明日できるさぁー!」

「大丈夫、だいじょうぶ! ダイジョウブ!! 笑って、笑ってー!」

「ラフに行こうぜッ!」

って、いうスタイルだから、本当にありがたくて。もしかしたら「もぉー!! そんなに簡単に言わないでよぉー」っていう日が、いつか来るかもしれないけれど（笑）

－－「一（いち）から話さなくてもわかってくれる場所」が、身近にあるといいですよね。

本当に、本当にそうです。

自分の中で「大丈夫」って、本当は心の底から思えていなくても、お仕事を共にがんばる身近にいる方たちが「失敗は成功の元!」とか、背中を「ポンッ、ポンッ」って、たたいてくれる。気持ちがすごく楽になるんです。

今は、12月から始まる予定のお稽古が、前向きに楽しみになっています。「生」のお芝居は本当に楽しい。何度も、何度もチャレンジできる。それが舞台の楽しさだから。

今回のカンパニーは、「初めまして」の方が多くて、ひとりか、ふたりしか知っているキャストさんがいないのも久しぶりです。お休みして「人見知り」を覚えちゃった! でも、少しくらい「人見知り」を覚えられてよかったかな? 今はちょうどいい感じになってます。

がんばって心を開いていかないとっ!

－－全力で応援していますよ!

ありがとうございます!

－－あらためて、「ミラチャイ☆」連載も、今年は再始動を迎えて、2019年は今回が最後の更新です。そこで後半は、連載恒例「今年の振り返り」をお聞きしていきたいと思っていますよ!

はい!