学生からの質問を聞く佐藤健

 映画『何者』の学生限定試写会イベントが26日、東京都内で行われ、出演者の佐藤健、原作者の朝井リョウ氏、シークレットゲストとしてIKKOが登壇した。

 本作は、現代の就職活動を通して自分が「何者」なのか、「何者」になれるのかを見いだしていく5人の大学生の姿を描く。

 佐藤は開口一番「僕たち『何者』という作品で出会う前からの友達で、一緒に飲みに行ったりしているんです。朝井さんは今日たくさん話してくれるって裏で言っていましたから期待しましょう」と仲の良いところをアピールした。

 大学生役について聞かれると「大学生だからという感覚はどんな時も持っていなくて、あくまでも二宮拓人がどういう人間なのかというところを演じられればいいなと思って役に入りました。オファーがあった時、実は積極的にやりたいとは思えない役だったんです」と明かした。

 朝井氏はキャスティングについて「かっこいい人では成立しない役だと思っていて、オファーが決まった時、かっこいいやつに決まっちゃって、映画を見る人が共感できないんじゃないかって思いました。同じ船に乗ろうと思えないんじゃないかと。だけどやっぱり役者さんってすごいんですよね。オーラを消してくれて、かっこいい人間が親しみやすい人間になるんです」と佐藤を褒めた。

 学生からの質問に答えるコーナーで「もし3人が同じ所に住むとしたらどんなところに気をつけますか?」と聞かれた佐藤は「できる限り広い部屋に住みます」と即答。朝井氏は「だけどIKKOさんと一緒に生活したら、お風呂場とかきれいになりそう。部屋でいい匂がいしたりとか」と佐藤とうなずき合っていると、IKKOが「クセになりますよ~」と不敵な笑みを浮かべながら答え、会場の笑いを誘った。