エリック・アンソニー・ロペスと本田望結 エリック・アンソニー・ロペスと本田望結

「日本版『ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー』を目指して、東急シアターオーブの名物公演というだけでなく、渋谷の風物詩になるよう育てていきたい」。そう主催者が意気込むクリスマスショー、『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド』が12月、同劇場にて日本初演される。シンガー、ダンサー、そしてスケーターたちがサンタと共に繰り広げる、アメリカ各州で上演されている人気公演に、日本向けのアレンジを加えて上演されるもの。9月26日に製作発表が行われ、シンガーのエリック・アンソニー・ロペスと応援サポーターの本田望結が公演をPRした。

ブロードウェイ クリスマス・ワンダー チケット情報

この日の外の気温は31度。司会の中井美穂の「かなり暑いですが、本番のステージでお見せするクリスマス感をいちはやく感じていただければと思います」というナイスなコメントと共に、まずはロペスが登場してクリスマスソングを2曲披露した。弱冠21歳ながら、人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」で爪痕を残した後、既に多くのミュージカルやオペラに出演しているというその歌声は堂々たるもの。《Let it Snow》を朗々と歌い上げたあと、《O Holy Night》ではマイク要らずの大声量でロングトーンを轟かせ、中井の言葉を現実にした。

続いて登場した本田は赤いドレスと靴を身にまとい、こちらも早くもクリスマスモード。本作のアメリカ公演の映像を見た感想を、「ワクワクして楽しかったです。歌もダンスも見られて、私の大好きなフィギュアスケートまであって、クリスマスのおもちゃ箱のようでした」と瞳を輝かせて語った。応援サポーターを務めるだけでなく、クリスマスイブを含む2公演限定でゲストスケーターとして出演も果たすことについては、「幸せだな、早くその日が来ないかな」。本田のための特別な演出も予定されているとのことで、「その演出に負けないように頑張りたい」と意気込んだ。

ロペスが再び登場してトークコーナーが始まると、本田が「I am figure skater and actress」と早速英語で自己紹介。そんな本田のことを、共演にあたって調べてきたというロペスは、「この年でこんなに活躍しているなんてすごい!」と目を丸くしていた。「サンタクロースにプレゼントをお願いするとしたら?」との質問には、それぞれ「日本のお菓子かな、美味しいと聞いたから(笑)。それと、お母さんに日本のお土産を買って帰りたい」(ロペス)、「この公演でたくさんの方と一緒に時間を過ごしたい」(本田)と回答。ふたりの微笑ましいトークに、終始和やかな空気が流れる製作発表となった。

公演は12月16日(金)から25日(日)まで。チケット発売中。

取材・文:町田麻子