堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ) (C)スエイシナオヨシ 堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ) (C)スエイシナオヨシ

どうした、パナソニック。『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』4試合終了時点で、早くも前人未到の4連覇に黄色信号が点った。ヤマハ発動機にスクラムで圧倒され、21-24で開幕戦を落としたパナソニックは、初代王者・神戸製鋼に30-6、近鉄に32-20と連勝。いよいよ本領発揮と思われたが、第4節、サントリーに15-45の完敗。試合後、ロビー・ディーンズ監督が「あれだけ自分たちのボールを失っては勝負にならない。課題は山積みだ」と振り返れば、堀江翔太主将は「ディフェンスの問題点はわからない。わかっていたら修整している」とグラウンド上での混乱を口にした。

パナソニック×NTTコム チケット情報

主将は敗因をモチベーションの違いだと説明する。「相手は4連覇だけは絶対にさせないとすごいモチベーションでくる」。突破口も精神面だと主将は続ける。「どれだけ自分たちにフォーカスできるか。どけだけメンタルで向き合えるか」が鍵だ。

第5節・NTTコム戦は、今後のパナソニックを占う重要な試金石となるだろう。2年連続の8位から上位6位へのステップアップを目標に据えるNTTコムは開幕戦こそ神戸製鋼に17-27と黒星を喫したが、その後、リコー(28-13)、NEC(33-15)、近鉄(18-3)を相手に3連勝をマーク。得点ランキング2位につけるSO小倉順平が効果的なキックを蹴れば、日本代表NO.8アマナキ・レレイ・マフィはフィジカルを生かし守備網を切り裂く。NTTコムの攻撃ラグビーに後手に回るのか、封じるのか。パナソニックの真価が問われる。次節、堀江はベンチスタートとなるため、試合の入りがより大事になる。

試合48時間前に発表された登録メンバーは以下の通り。

【パナソニック】
1稲垣啓太、2坂手淳史、3川俣直樹、4谷田部洸太郎、5ヒーナン ダニエル、6谷昌樹、7布巻峻介、8ホラニ龍コリニアシ、9田中史朗、10ベリック・バーンズ、11福岡堅樹、12林泰基、13リチャード・バックマン、14北川智規、15笹倉康誉、16堀江翔太、17平野翔平、18ヴァル アサエリ愛、19飯島陽一、20長谷川崚太、21内田啓介、22森谷圭介、23藤田慶和

【NTTコム】
1庵奥翔太、2種本直人、3佐藤勇人、4杉浦直人、5アイザック・ロス、6山下弘資、7栗原大介、8アマナキ・レレイ・マフィ、9西橋勇人、10小倉順平、11菊池功一郎、12石橋拓也、13ブラッキン・カラウリアヘンリー、14諸葛彬、15羽野一志、16三浦嶺、17上田竜太郎、18甲斐尚哉、19小林訓也、20ヴィリー・ブリッツ、21友井川拓、22シェーン・ゲイツ、23小泉将

勝点10で8位に甘んじるパナソニックと勝点13で5位につけるNTTコムの一戦は9月30日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。同日はTVアニメ『ALL OUT!!』とのコラボしたイベント『ALL OUT!! DAY』を開催。チケット発売中。