10年ぶりに来日したデービッド・ベッカム氏

 「マリーナベイ・サンズ 熊本応援フットサルマッチ」が29日、東京都内で行われ、ブランド親善大使のデービッド・ベッカム氏とくまモンが交流マッチを観戦した。

 シンガポールのランドマーク「マリーナベイ・サンズ」が熊本の子どもたちを応援するために企画したこのイベントでは、国体に出場する熊本サッカーU16代表チームが江戸川大学フットボールクラブ有志メンバーとの親善試合を行った。

 10年ぶりに来日したベッカム氏はハーフタイム時にコートに現れると後半戦から観戦。右に左にと激しく展開していくゲームを笑顔で見守り、タッチラインを越え頭上に飛んだボールに手を伸ばすなど積極的に楽しんだ。

 交流マッチ後の閉会式ではベッカム氏が熊本の代表選手一人ひとりに直筆サイン入りの手紙を手渡し、写真撮影に応じるなどコミュニケーションを取りながら激励。くまモンから熊本県産の梨が贈られる場面もあった。

 観戦に訪れた東京在住の子どもたちも声援を送る中、ベッカム氏は「長年支えてくれるファンがいる日本に来られて誇りに思います。温かい歓迎をありがとう」と喜びを語り、「皆さんの素晴らしい試合を拝見してレベルの高さ、スポーツスピリッツ、スキルの高さを感じました。これからも頑張ってほしい。高いレベルで戦うアスリートの皆さんのご健闘、世界での成功を祈っています」と呼びかけた。

 また、被災した熊本の子どもたちへのメッセージを問われると「すべての子に言いたいことですが、強く、ハッピーで、みんなで団結して。若いというだけで特別な存在です。支えてくれる家族や友人がいる限り、困難な経験をしても強く、ハッピー、笑顔でい続けてください」と激励した。