ライナ・トンプソン

世界6大陸で上演されてきた“マルチメディアパペットショー”の『NUFONIA MUST FALL』が2020年1月12日(土)から日本で初上演される。

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本作は、モントリオールに拠点を置く、世界的に有名なDJでグラフィック小説家としても活躍するKid Koala(キッドコアラ)と、オスカー賞にノミネートされた美術監督のK・K・バレット監督が手がけたもので、舞台上に設置された12を超えるミニチュアステージと40体の人形を操って展開される。演劇、撮影、編集、ターンテーブルとピアノ、弦楽四重奏楽団の要素が合わさり、約15人の出演者によって、すべてがライブで、同時進行で繰り広げられるのが特徴だ。

物語の筋は、孤独なOLと都会の喧騒の中で自身の声を見つけようとしている古びたロボットの運命のラブストーリーだという。キッドコアラのマネージャーを務め、公演プロデューサーでもあるライナ・トンプソンは「登場するパペットはユニバーサルなキャラクターです。非言語のショーだからこそ、年齢も人種も性別も問わず、世界の誰でも共感できるはずです」と、公演の魅力を語る。

一方で、ライナは、さまざまな要素が組み合わさったライブパフォーマンスゆえの「難しさ」を話す。「たくさんのものが同時に動いているから、何か1つでもトラブルが起こると、ショーが成り立たなくなります。たったひとつのミスがショー全体に影響しうるリスクがあるのです」。だが、だからこそ面白みがあるといい、「ハイレベルなコラボレーションはすごく人間的で、スリルがあって、ワクワクします」

日本公演で楽しみにしていることを聞くと、「まだ日本では上演されたことがないので、オーディエンスがどんなリアクションをしてくれるのか、楽しみですね」とライナ。「ずっと日本で上演したいと思っていた作品なので、ぜひ見にきて欲しいです。また、今回のショーを通じて、これからいろいろなアーティストと新しいコラボレーションができたら嬉しいです」とも話した。

公演は1月12日(日)、13日(月・祝)に大阪のIMPホール、1月18日(土)、19日(日)に東京の渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで上演される。チケット発売中。

取材・文・撮影:五月女菜穂