「スタートして前半はゆっくり走り、だんだんスピードを上げて、後半で速く走る。僕は35km地点で一番速く走るといい」こう語るのは、有森裕子さんや高橋尚子さんを指導した小出義雄さん。

【フルマラソン】小出監督が推奨する快適な走り方は「先行型」or「平均型」or「後半型」?

フルマラソンを走る時に、後半に最も速く走るべきと小出さんはアドバイスしてきました。

小出さんはアマチュアランナーに対しても熱心な指導をされており、その中でもやはり、「後半型」をおすすめしています。

この教えをしっかり受け止め、自己最高記録の4時間22分から、見事サブ4(4時間切り)、そして、サブ3.5(3時間半切り)を達成したあるアマチュアランナーが、書籍『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』で紹介されています。

その方は当時46歳のお医者さん。マラソン講習会の「小出道場」で知り合ったランナーです。仕事が忙しかったこともあってか、講習会の期間ではサブ4を達成できなかったのですが、その後も地道にトレーニングを重ねていました。

その努力もあって、道場卒業後すぐにサブ4を達成。その際に提出されたレポートに、小出さんは関心したといいます。