榎本哲也(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS 榎本哲也(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS

10月15日(土)・埼玉スタジアム2002での決勝のキップを懸けた戦いが、いよいよ“後半”に突入する。今週末、『2016JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝第2戦がキックオフを迎えるのだ。10月5日に開催された第1戦はご存知の通り、ガンバ大阪0-0横浜F・マリノス、FC東京1-2浦和レッズとなった。

『ルヴァンカップ』準決勝第2戦 チケット情報

G大阪×横浜FMの一戦は、G大阪がアウェイゴールを許さなかったと見ることもできるし、横浜FMが引き分けに持ち込んだと見ることもできる、ほぼイーブンな結果と言える。事実、両指揮官は試合後に「最低限の結果は得ることができた」(G大阪・長谷川健太監督)、「今日はとてもいいゲームだった」(横浜FM・モンバエルツ監督)と振り返っている。

G大阪はMF遠藤保仁をベンチ外、FW長沢駿も温存し、リーグ戦での浦和戦で一発退場となったMFアデミウソンも途中出場と、2試合トータルで考えた布陣で臨んだ。ホームとアウェイは逆だが、遠藤、アデミウソンらを休ませ、初戦を1-1、第2戦はほぼフルメンバーで6-3とサンフレッチェ広島を粉砕した準々決勝を彷彿とさせる戦いぶりだ。

主力を温存したG大阪に対し、横浜FMは日本代表・齋藤学、ケガ人を除くベストメンバーを選択。試合開始からG大阪に主導権を握られ我慢の時間が続いたが、GK榎本哲也が好セーブを連発し、最終ラインも高い集中力を保った。後半に入ると横浜FMペースに、2列目の天野純、前田直輝、左SB金井貢史らがあわやというシーンを作り出した。前半8分にGKと1対1になったMFマルティノスも含め、決め切るか否かが第2戦のテーマとなる。

浦和はシャドーの一角を担う高木俊幸がノリノリである。リーグ戦でも2試合連続ゴール中、1stレグで3戦連続4ゴール目を決め『ルヴァンカップ』得点ランキングトップに立つ。第1戦はGK西川周作、DF槙野智章、MF柏木陽介の日本代表組を欠いた上、ペトロヴィッチ監督がベンチ入り停止だったが、慌てず騒がず。キッチリ逆転勝利を挙げた。味スタでのFC東京戦はこれで2004年9月から黒星なしの3連勝、次の埼スタでもFC東京には2003年7月以来負けていない。埼スタでの決勝へ向けて、視界良好である。

苦しい状況に追い込まれたFC東京だが、諦めるのはまだ早い。浦和戦は5連敗中だが、直近6試合で12ゴールと得点は奪えている。1stレグはビルドアップがままならなかったが、初戦に温存したMF梶山陽平がいる。中島翔哉、河野広貴、東慶悟の2列目のアタッカーが好調なのも明るい材料だ。

『ルヴァンカップ』準決勝第2戦は10月9日(日)、横浜FM×G大阪・日産スタジアム、浦和×FC東京・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。決勝のチケットは10月9日(日)午後10時~10日(月・祝)午前8時までプリセール(先行先着)、10月10日(月・祝)午前10時より一般発売。