時と場所に応じて対応を変えるといった事も子育て中にはありますが、そうしていると子どもが混乱し、ルールを守れなくなることがあります。

今日は、『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子が“場所によってルールの基準が違うとどうなるか”についてお話ししたいと思います。

家と外で違う! ママのNG対応

1. 残しても叱らない

 “家の食事では「残さず食べなさい」と叱っているのに、食べ放題だからと、好き放題、食べきれない量を取ってきて残しても何も言わない”

バイキング形式のレストランやファミレスのサラダバーで、無料なのでまあいいか、とこんな対応をしてしまうことってありませんか?

2. こぼしても気にしない

“家でおやつを食べるときは「こぼさないように食べなさい」と注意するけれども、バスの中で静かにさせるためにお菓子を与え、床に落ちても拾わないで下車”

ひどい人だと、パッパと子どもの洋服やバギーについたスナック菓子のかけらをそこら辺に落として下車する。家では絶対にしない行為ですよね。

3. 落ちたけど食べてOK

“家でサクランボを食べさせていたら床に落とした。「いつも床は拭き掃除していて綺麗だから。それにこのサクランボは一パック980円もして凄く高かったから…」とそのまま拾って食べさせる”

でもレストランで落としたとき、公園で煎餅を地面に落としたときは食べさせませんよね。

確かに家は外より綺麗ですが子どもは混乱します。大きくなったら場所により臨機応変にすることも理解できますが、まだ子どもが幼いうちは“落としたものは食べない”ルールを一貫性をもってしつけましょう。

4. 電車でイス取りゲーム!?

“電車で空いた席を見つけると「ほら、そこ空いているから座っちゃいなさい!」と周りにお年寄りがいるのに椅子取りゲームのように席を取るよう子どもに命じる”

日頃から「人に優しくしなさい」と口では言いながら、前にお年寄りが立っていても寝たふりをしたりLINEに夢中になっている。これも親が子どもに言っていることと見せている態度が180度違います。

親が進んで良いお手本を見せましょうね。

5. 挨拶が必要なのは先生だけ

“保育園での送迎時、挨拶しないわが子に「ほら、先生にきちんと挨拶をしなさい」と叱る”

けれども、家庭内では朝起きても親から「おはよう」と声をかけず、子どもも黙って起きるだけ。食事前も夫も他の家族も「いただきます」、食後の「ごちそうさま」を言っていない。

家族間で“おはよう・ありがとう・行ってきます・いってらっしゃい・ただいま”の挨拶が習慣化されていない。

同じマンションの住人だけれども名前も知らないし親しくはないからと、エレベーターで一緒になっても無視を決め込む。

これでは外で他人に対して挨拶する子には育ちませんよね。