田村優(NECグリーンロケッツ) (C)F.SANO 田村優(NECグリーンロケッツ) (C)F.SANO

NEC×サントリー。まさかの15位に沈んだNECと、ワーストの9位と低迷したサントリーは、ともに昨季からの巻き返しにかけている。ご存知の通り、サントリーは6戦全勝の勝点27で2位につけ、NECは2勝4敗・勝点9で12位に甘んじている。今季の戦いぶりを見て、『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』第7節をサントリーの順当勝ちと決め付けるのは早計だ。

『トップリーグ』第7節・NEC×サントリー チケット情報

リコー、東芝、NTTコムを相手に3連敗スタートとなったNECは第4節に豊田自動織機から今季初勝利を挙げると、続くトヨタ自動車戦でも連勝。上位に食い込むトヨタ自動車の猛攻を耐え抜き、相手にふたりのシンビン(10分の一時退場)が出ると、一気に逆転勝利を挙げた。NECが底力を見せた一戦と言える。前節はパナソニックに完敗を喫するも、試合開始早々スクラムから先制トライを獲得したシーンは、可能性を感じさせた。

一方のサントリーは開幕戦・近鉄戦、第3節・リコー戦で苦しみながらも勝利を掴むと、第4節・パナソニック戦でついに覚醒。前半は近場を攻め、後半はアタッキングラグビーを展開し、V3王者を45-15で粉砕したのだ。翌節・キヤノン戦はややトーンダウンしたものの、前節には旋風を巻き起こしている昇格組の宗像サニックスをスクラムで圧倒、雨をものともしないボール回しで41-8と圧勝した。

確かに下馬評はサントリー有利だ。だが、サントリーは試合によって、波があるのが気になる。NECがスクラムで対抗し、トヨタ自動車戦で見せた粘り強いディフェンスを再現できれば、接戦に持ち込むことができるだろう。逆に言えば、守備で我慢できなければ、試合開始から攻め続け、後半にトライを量産するサントリーの猛攻にさらされ、ワンサイドゲームになる恐れもある。

試合48時間前に発表された登録メンバーは以下の通り。
【NEC】
1瀧澤直、2臼井陽亮、3土井貴弘、4ニック・ロス、5廣澤拓、6細田佳也、7大和田立、8スコット・ヒギンボッサム、9茂野海人、10田村優、11松浦康一、12森田洋介、13アマナキ・サヴィエティ、14宮前勇規、15吉廣広征、16川村慎、17猪瀬佑太、18榎真生、19権丈太郎、20ジョージ・リサレ、21櫻井朋広、22釜池真道、23サム・ノートンナイト

【サントリー】
1石原慎太郎、2青木佑輔、3畠山健介、4ジョー・ウィーラー、5真壁伸弥、6ツイ ヘンドリック、7西川征克、8竹本隼太郎、9流大、10小野晃征、11竹下祥平、12中村亮土、13ナイジェル・アーウォン、14中靏隆彰、15松島幸太朗、16中村駿太、17森川由起乙、18須藤元樹、19篠塚公史、20大島佐利、21日和佐篤、22デレック・カーペンター、23塚本健太

『トップリーグ』第7節・NEC×サントリーは10月15日(土)・柏の葉公園総合競技場(千葉県)で開催。日本代表に名を連ねる田村優(NEC)、小野晃征(サントリー)の両SOの手綱さばきも注目される一戦はチケット発売中。