東急ハンズ新宿店の「Vagua」実演コーナー

ツカモトエイムは、10月6日、クリーナーブランド「ecomo」の新製品として、水フィルターを搭載したコードレススティック掃除機「Vagua(バグァ)」の体験会を東急ハンズ新宿店で開催した。

フィルターに水を採用した掃除機は、これまでもキャニスター型では存在したが、コードレスタイプでは世界初。名前の由来は「Vacuum cleaner」とイタリア語で水を意味する「acqua(アクア)」を組み合わせた造語だ。「ecomo」の中では、フラッグシップモデルの位置づけとなる。2in1設計で、取り外してハンディクリーナーとしても使用できる。

オリジナル商品開発部の渡邉浩平課長は、販路として東急ハンズを選んだ理由について「水フィルターのメリットは実際に使用しないことには伝わりづらい。東急ハンズならではの実演販売を通して、じっくりお客様に魅力を理解していただくため」と説明する。

吸引したゴミをフィルターで収集する仕組み自体は、通常の掃除機と同じ。しかし、ゴミ捨ては、タンク内の水をさっと流すだけ。ゴミが水分を含み、その重さでゴミを漏らさず処理できるので、ホコリが舞い上がらず、ダニや花粉などのアレルゲンを吸い込む恐れもない。

排気のクリーンさもポイントだ。水フィルターを通過した後、さらに高性能フィルターで微細なホコリをキャッチする二重構造を採用しているので、空気はきれいな状態で排出される。充電中にUVライトでタンク内を除菌することで、ニオイも抑制する。

吸引力は同社の従来機と比較して約40%アップ。220mm幅のワイド電動ブラシで、畳やカーペットの隙間に入り込んだゴミをしっかり除去する。進行方向を照らし出す三つのLEDライトを搭載し、暗い場所でもゴミが視認しやすいよう配慮してた。1回の充電で最長50分の掃除が可能だ。メンテナンスも簡単で、水がフィルターの役割を果たし、“吸引力が変わらない”こともセールスポイントの一つだ。

価格はオープンで、標準価格は3万8000円(税別)。同性能のコードレススティック掃除機としては、リーズナブルな価格設定だ。通販や雑貨・インテリアショップでも販売するが、実演販売による顧客訴求でヒット商品を量産する東急ハンズにかける期待は大きい。新提案のクリーナーを口コミでの拡散も含めて、どこまで売り込めるか、注目したい。(BCN・大蔵 大輔)

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