いつものスキンシップを省略していた

特に予定のない休日の午前中などには、子どもとスキンシップをしながら遊んだり、膝に乗せて絵本を読んであげたりするママも多いでしょう。

しかし外出予定がある日は、必然的に、そうした子どもとまったり過ごす時間を省略して、慌ただしく準備させることになります。

公園や動物園など、子どもが楽しみにしている予定ならいいのですが、そうでもない場合、本人も意識していない欲求不満が、グズグズやイヤイヤとして現れることも…。

この場合、外出の前に少しでも親子の時間をつくるよう意識すると、ぐずりが軽減するかもしれません。

急かす口調がきつすぎる

最後に、一児のママ、Aさんの体験談を紹介します。

子どもが5、6歳の頃、外出前になかなか支度をしてくれない子どもに困り果て、「早くしなさい!」「遅れるでしょ!」とどなりまくっていたというAさん。

ところがある日、別のタイミングでそのことを話題にしたら、子どもから「ママが怒りすぎるから出かけるのがイヤになるんだよ。もっとやさしく言って」と言われ、ハッとしたといいます。

外出前の準備に手間取っているときのママは、イライラして口調が強くなりがち。ママの焦り・怒りモードが募ると、ますます子どものやる気がなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

ママが「少し遅れても謝ればいいや」くらいののんびり気分で構えた方が、口調もやさしくなって、かえってスムーズに準備が進むかもしれません。

そもそも小さな子どもは、準備に時間がかかるのが当たり前。準備の時間を多めにとった上で、子どもが多少もたついてもできる限り穏やかな気持ちで待ってあげたいですね。

以上、外出前に子どもがぐずるときのありがちなパターンを4つ紹介しました。当てはまること、思い当たるポイントはありましたか?

ママにとって、子連れでのお出かけは何かと気を遣う上に、体力を消耗するものです。それでも用事や約束があるからと頑張って出かけているのに、子どもに「イヤイヤ!」とぐずられると、ママの方もイヤになってしまいますよね。

もちろん予防接種など、外出目的自体がイヤな場合もありますし、子どもには何でもイヤと言う時期もあります。ただ、普段はそうでもないのに外出前に決まって嫌がったりぐずったりする場合、何かしら理由や背景があるはずです。

外出準備で苦労しているママは、一度冷静になって、状況を振り返ってみてはいかがでしょうか。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。