積極的に「Thunderbolt」を展開するインテルのブース

【台北発】「COMPUTEX TAIPEI 2012」では、最新PCだけではなく、マザーボードやPCケースなどのパーツも多く展示されている。ここで目についたのが、拡張インターフェース「Thunderbolt(サンダーボルト)」だ。

「Thunderbolt」は、インテルとアップルが共同で開発した高速汎用データ伝送技術。最大の特徴は、USB 3.0の転送速度5Gbps(理論値)の倍の10Gbpsでデータ転送ができることにある。これまでMacbook Proなど、一部のアップル製品に搭載されているだけだったが、今後、Windows機にも広がることは間違いなさそうだ。

●インテルブースでは対応製品を積極的にアピール

「Thunderbolt」を積極的に展開しているインテルは、「COMPUTEX 2012」開催前に技術説明会を開催。速度面のメリットを解説するデモンストレーションを実施したほか、外付けHDDやRAID用のストレージ、液晶ディスプレイなど、対応製品を数多く展示している。

●エイサー、ASUSは搭載ノートPCを展示

エイサーは、新たに発表したタッチ対応のウルトラブック「Aspire S7」だけでなく、発表済みの「AspireUltra S5-391」など、多くのノートPCに「Thunderbolt」端子を装備していた。ASUSは、ゲーミングノートPC「G55VW」に「Thunderbolt」端子を搭載したモデルを用意していた。

●PCパーツなど自作市場でも普及が広がる

パーツやデバイスのメーカー各社のブースでは、「Thunderbolt」端子を搭載したマザーボードなど、数多くの製品を展示していた。

現在はコントローラチップを別途搭載する必要があって、まだハイエンド製品中心での展開ではあるが、今後、「Thunderbolt」端子がUSBと並ぶ必須インターフェースになっていく可能性は非常に高い。(デジタル&家電ライター・コヤマタカヒロ)

【「COMPUTEX TAIPEI 2012」現地レポート】

・第3世代Core iシリーズ搭載のウルトラブックが続々登場

・エイサーブースにはWindows 8対応の個性派モデルがズラリ