男の子は女の子より「身体が弱い」って噂はホント?

割礼のメリット・デメリットがわかったところで、次は健康面について考えていきましょう。

昔から「男の子は体が弱いから、小さいうちは育てるのが大変だ」などということを耳にします。本当に、男の子のほうが女の子よりも身体が弱いのでしょうか? 統計学的・医学的観点から見ていきましょう。

 ----平均寿命だけでなく乳幼児死亡率にも男女差が…

まずは、成人の日本人の寿命に関る統計についてです。厚生労働省が出した調査では、男性と比較して女性の方が、平均寿命が7歳も長いというデータが出ています。

また、乳幼児死亡率に関する統計では、女子よりも男子の死亡率が高い傾向にあります。しかし医学の進歩により、その差は縮まっているのが現状です。

----現代では女の子のほうが強いとは言い切れない!?

次に、性別を決める染色体レベルでの違いについてです。性別を決める染色体はX染色体とY染色体の2つがありますが、

X染色体を2本持つと、女性になります。=XX

X染色体とY染色体を1本ずつ持つと男性になります。=XY

男性の場合、XYという違う染色体が組み合わさったものなので、どちらか片方に異常があると補完ができないために弱いと見られているそうです。

しかし現代医学は日々発展を遂げ、乳幼児期の死亡率も低下してきており、明らかな男女差を感じなくなってきたのが現状です。

 結論としては、現代社会では「男の子のほうが身体が弱い」という明らかな性差は認められないのだそう。
「男の子は体が弱いから」などと、神経質にならないことが大切です。