運動機能低下の原因

最近は、共働き家庭も多く、乳児期から保育所に預けられる子どもが増えています。多くのの子どもを預かる保育所では、乳児にハイハイなどの運動を十分にさせられません。

さらに子どもの遊び場が少なくなっていることや、安全のためにあまり外遊びをさせないなど、子どもの運動量はどんどん減っています。

また、子どもにサッカーやテニスなどのスポーツをさせているから安心と思いがちですが、ここにも問題があるようです。

幼少期に特定の筋肉だけを使うような運動をさせると、よく使う部位だけが筋肉疲労を起こし、いわゆるスポーツ障害になって痛みが出てしまいます。

身体のある部位に痛みがあると、それをカバーするために無理な動きになり、他の部位まで痛めてしまったりもします。

結局、体幹筋や身体全体の運動機能の向上につながらないケースもあるのです。

学力をあげるためには

子どもの学力を上げるために大切なことは、乳児期に身体をそらせたりハイハイをするなどの動きを十分にさせ、幼児期には、立つ、座る、歩く、走る、飛ぶ、転がる、投げる、捕まえる、またぐ、くぐるなど全身を使った遊びをいっぱいさせることです。

「遊ぶ暇があったら勉強しなさい」は大間違いで、幼児期には、身体を使った遊びを思い切りさせること。それが、子どもの学力を上げる一番の近道なのです。

共働きで、普段運動させられないなら、休みに日には思い切り全身運動をさせて体幹筋を鍛えておきましょう。

<参考>
跳び箱に手をつき骨折する子ども』柴田輝明著

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」