矢富勇毅(ヤマハ発動機ジュビロ) (C)F.SANO 矢富勇毅(ヤマハ発動機ジュビロ) (C)F.SANO

7戦全勝の両軍が花園で揃い踏みを果たす。『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』第8節でサントリーが豊田自動織機と対峙し、ヤマハ発動機がNTTコムと対峙する。クリスマスイブにラインナップされている直接対決を前に、1位・ヤマハと2位・サントリーが“間接対決”を果たすのだ。

豊田自動織機×サントリー チケット情報

第1試合に登場するサントリーは、シーズン序盤は第1節・近鉄戦14-13、第2節・Honda戦50-0、第3節・リコー戦23-17と波があったが、第4節でV3王者・パナソニックを45-15と粉砕した後は好調を維持。第5節・キヤノン戦37-22、第6節・宗像サニックス戦41-8、第7節・NEC戦33-14と2試合連続でボーナスポイントも加算した。前半はスクラムで押し込み、近場を徹底的に攻め、後半には代名詞のアタッキングラグビーで一気に相手を突き放す。7トライを量産するWTB中靏隆彰、3トライのWTB竹下祥平、FB松島幸太朗と決定力のあるランナーが揃うのが武器だ。しかも、バックスリーだけではない。FL/NO.8ツイ ヘンドリックが5トライ、FL西川征克が3トライとバックローもフィニッシュを担う。第8節にはNO.8にジョージ・スミスが戦線復帰するのも心強い。

第2試合に登場するヤマハ発動機は、サントリーを勝点2上回る。開幕戦でパナソニックをFWで圧倒し、24-21で白星発進すると、第2節・キヤノン戦35-16、第3節・宗像サニックス戦43-10、第4節・東芝戦40-6、第5節・リコー戦47-14、第6節・クボタ戦53-0、第7節・Honda戦47-25と完勝続き。とにかくスクラムが強い。マイボールでグイグイ押し込むのはもちろん、相手ボールでも陣形を崩しファウルを誘う。チーム最多トライはHO日野剛志の6トライというのもヤマハらしい。FWの肉弾戦だけではない。SH矢富勇毅は相手守備網の隙を突き、パスやキックを繰り出すだけではなく、自らも5トライをマークする。マレ・サウ&ヴィリアミ・タヒトゥアの両CTB、WTB伊東力らBK陣もそれぞれ4トライを記録する。FW戦で相手を崩し、BKでトライを取り切るラグビーがここ2試合繰り広げられているのだ。さらにFBゲラード・ファンデンヒーファーの精度の高いキックも、今後僅差のゲームになれば強みとなるだろう。

もちろん、豊田自動織機もNTTコムも引き立て役になるつもりはさらさらない。豊田自動織機は15位と低迷するが前節・東芝を相手にラストプレーで劇的トライを奪い、今季初勝利を挙げた。5位につけるNTTコムは好調な小倉順平をCTBに回し、南アフリカ代表SOエルトン・ヤンチースがヤマハ戦で今季初先発を果たすのも楽しみ。

10月22日(土)・東大阪市花園ラグビー場でキックオフを迎える豊田自動織機×サントリー、ヤマハ×NTTコムはチケット発売中。12月24日(土)にヤマハスタジアム(磐田)で開催される第13節・ヤマハ×サントリーは、10月30日(日)午前10時より一般発売。