ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

ハリルジャパンの身辺が騒がしい。『W杯 アジア最終予選』の戦いぶりが、批判を浴びているのだ。10月6日のイラク戦では、終了間際に山口蛍が放ったミドルシュートで劇的勝利を掴み取り、5日後のアウェーでのオーストラリア戦では苦しみながらも1-1。2試合で勝点4は決して悪い結果ではないが、オーストラリア戦で見せた超守備的な戦い方がサポーターの落胆を誘ったのだ。さらに所属クラブで出場機会の少ない本田圭佑や香川真司を重用する選手起用も疑問の声が高まっている。

W杯 アジア最終予選 チケット情報

試合に出ていない日本代表の常連か、試合に出ている新顔か。11月にハリルホジッチ監督はひとつの答えを出すことになる。11月15日(火)には3勝1分でグループB首位に立つサウジアラビア代表をホームで迎える一戦が待っているのだ。しかも、今回は前週に『キリンチャレンジカップ2016』が行われるのがミソ。

9月29日・メンバー発表記者会見の席で、FWに求めることを質問されたハリルホジッチ監督は次のように答えた。「ハーフナー(・マイク)を呼ぶ時は別の攻撃をしなければならない。私はグラウンダーのボールを要求しているが、空中戦のボールは要求していない。フレンドリーマッチならば試せるが、最終予選で試すかは躊躇している。FWには攻撃の組み立てに参加することも求めている。長沢(駿)はハーフナーより運動量がある。このままゴールを取り続ければ、代表に入るだろう。ただ、それが最終予選かはわからない」

8月25日のメンバー発表記者会見では、こうも言った。「『W杯予選』を戦うためにはさまざまな予測をしなければいけない。何かあってから慌ててはいけない。『最終予選』ではリスクを取れない。ロシアへのキップを絶対に取らなければならない」と。さらに9月の記者会見では「本来であれば試合に出ていない選手は代表に呼ばない。だが、彼らを外した時に誰を呼ぶのか。本田、香川、長谷部、彼らよりうまい選手はいるのか」と語るとともに、「先発をずっと取れなかったら大きな問題だ。3・4か月先発しないことは大きな問題だ」と言及している。

サウジアラビア戦の前に親善試合が組まれている今回は、好調・ケルンで2得点2アシストとレギュラーに定着している大迫勇也を1年半ぶりに代表召集する障害は何もない。香川、清武弘嗣のバックアップに名を連ねる中村憲剛の3年半召集についても同様だ。果たして、ハリルホジッチ監督の決断は?

11月11日(金)・茨城県立カシマサッカースタジアムで開催される『キリンチャレンジカップ2016』日本代表×オマーン代表のチケットは発売中。11月15日(火)・埼玉スタジアム2002で行われる『W杯 アジア最終予選』日本代表×サウジアラビア代表のチケットは10月22日(土)午前10時より一般発売。