3曲目『Crimson Saga』では、そのビジョンに隠されていたさらなるステージが全貌を表す。イントロから火柱が何本も上がる中、真っ赤なファーを巻いた2人が、ステージの中央で堂々と歌い、踊る。背後にはストリングスも含む生バンドと、バックダンサーを従え、2人の姿がこの世界を支配する王のように見えてくる。

「ハロー!東京!! 力いっぱい歌って踊って、最後まで盛り上がろうぜ!」(ユンホ)

「たくさん用意してきたので、最後まで楽しんでいこうじゃないですか!」(チャンミン)

曲間を使って観客を煽る2人。始まりから3曲だけですでに3時間くらい観終えたような驚きと感動と、そして何より2人のライブにかける並々ならぬ想いが伝わってくる。

正直、毎ツアーごとに「今回もすごかった」というライブを行っているので、新しいツアーが始まる時は、「果たして、前回を超えるものなんてできるんだろうか」と疑ってしまう。本気でそう思うので、それを毎回超えてくるのは本当にすごい。

ステージの照明が一斉に青に変わり、ライブが次のタームに切り替わったことを告げる。照明の色を変えるだけで世界観がガラッと変わるのも、巨大な豪華なセットだからこそ。『Disvelocity』では、2人の表情がビジョンに映し出されるたびに観客からキャーという声が上がる、その表情も含めて魅せるパフォーマンスを。『Six in the morning』では女性ダンサーと息を合わせるセクシーな動きもあり、セットや演出に頼らない、2人の表現者としての実力も見せつける。

東方神起

映像を挟んで、黒とイエローの衣装に着替えた2人。このブロックは『XV』の楽曲のみで構成し、確実に進化し続けている「東方神起の今」を示す。『Master』では、傾きながら回転するステージでのパフォーマンスで観客を唸らせる。傾斜がつくだけでなく、正面の位置も変わっていく中で乱れることない正確な歌とダンスを披露。一方、『目隠し』では、ソファーを使い、演技的なダンスの表現も見せる。また2人の歌声の違いにポイントを置いたアップテンポの『Hot Sauce』に、逆に2人の声のハーモニーを聴かせるバラードの『ホタルの涙』と、両極の2曲も歌唱。ボーカリストとしての2人の幅も見せつける。

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