地元民でにぎわう小籠包の専門店 「盛園絲瓜小籠湯包」

初めての台北。2日目の朝は頑張って早めに起床し、朝市や乾物街へでかけた(記事:【台湾】現地ツウが教える「絶対外せないグルメ」と観光スポット(2日目前半) 【台北】)。

それでは2日目の後半ルートを考えてみよう。

台湾は朝と夜が面白い。

早朝、まだ爽やかな空気のなか起き出して朝市をめぐり、朝ごはんを食べ、午前中を楽しんだら、思い切って午後はホテルに戻り、台湾人にならって昼寝をしよう。台湾では今でも昼寝が認められている会社が少なくない。
 

ホテルで2時間ほどたっぷり休み、シャワーを浴びて出直すと、夕方からまた元気に観光できる。

夜市や大衆酒場という夜のエンターテイメントも心置きなく楽しめる。

もうひとつは、コンビニ休憩のススメだ。

最近は日本のコンビニにもイートインスペースが増えたが、台湾のコンビニはそのあたりが実に進んでいて、どのコンビニにもたいていは広いイートインスペースが用意されている。

水を1本買ったり、アイスコーヒーを1缶買ったりして、イートインスペースで休憩しながら次の計画を立てるのもいい。

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  • 地元民でにぎわう小籠包の専門店 「盛園絲瓜小籠湯包」
  • 小籠包は生姜の千切りといっしょに食べるとさっぱりする(盛園絲瓜小籠湯包)
  • 蒋介石を記念して建てられた中正紀念堂の夜景

故宮博物院

翡翠の白菜(故宮博物院)

午後の休息を取ったら定番の観光スポットを2つ紹介しよう。

一箇所は歴史や文化にあまり興味がなくても一度は訪れておきたい「故宮博物院」だ。

ここに展示されているお宝は、すべて当時の中国国民党が1930年代に中国本土から台湾に運んだもの。

もともとは北京の紫禁城にあった品なのだが、当時、満州事変のさなか、北京が陥没する恐れがあったため、国民政府は中国数千年の歴史の結晶である1万点以上のお宝を5回に分けて台湾に運んだ。

おかげでお宝は救われたのだが、その後、国民政府は台湾で新たな政権(中華民国)を確立してしまったわけだ。

中国と台湾の間に深い溝ができた今、紫禁城は空っぽのまま残されており、中国本土の人たちはしばしば冗談で「中身のお宝は全部台湾人に盗まれた」と笑う。

こうして台湾に集められたお宝は故宮博物院に展示されており、特に有名な翡翠の白菜や豚の角煮の展示物は常設されている。

作品は写真撮影も自由で、受付でイヤホンをレンタルすると日本語の説明を聞きながら歩ける。

館内は人混みもあまりない上、のんびりくつろげる茶藝館もあるので、観光スポットとしてはおすすめだ。

ちなみに、故宮博物院は地下鉄でのアクセスが悪いので、人数が2〜3人であれば迷わずタクシーを使おう。台北市内の移動であれば、どこへ行っても200元(700円程度)を上回ることはめったにない。

『故宮博物院』(グーゴンボーウーユェン)
台北市至善路二段221號 TEL:02-2881-2021
8:30~18:30(金土は21:00)無休

中正紀念堂

蒋介石を記念して建てられた中正紀念堂の夜景

もうひとつの定番観光スポットと言えば中正紀念堂だ。

ここは台湾(中華民国)の初代総統である蒋介石を記念して建てられた建物で、広々とした公園内に迫力のある建物が点在している。

見どころは衛兵交代で、9時から17時まで、毎時ちょうどの時刻に見ることができる。ホテルでたっぷりお昼寝をしても最後の衛兵交代を見ることはできるだろう。

中正紀念堂は実は夜もなかなか見応えがある。建物や池の周辺がライトアップされてなんともロマンチックな雰囲気に。夕食の後に腹ごなしの散歩をするのはどうだろうか?

『中正紀念堂』(ジョンジェンジーニェンタン)
台北市中山南路21號 TEL:02-2343-1100
9:00~18:00(ただし公園内は出入自由)無休