陣内孝則監督(左)と柳葉敏郎

 映画『幸福のアリバイ~Picture~』完成披露試写会が26日、東京都内で行われ、出演者の柳葉敏郎、山崎樹範、浅利陽介、木南晴夏、柾木玲弥、入山法子、渡辺大、佐藤二朗と陣内孝則監督が出席した。

 陣内監督の長編作品3作目となるこの作品は、すべての人に訪れる“人生の節目”をテーマにした「葬式」「見合い」「成人式」「出産」「結婚」の5つのエピソードによるオムニバスで、一見風変わりながらどこか共感できる悩みを抱いた人々が惑う様子をコミカルに描くヒューマンコメディー。

 9年ぶりにメガホンをとった陣内監督は「私は俳優としては完璧な男ですが、監督としてはちょっと未熟な面もございます。柳葉さん、中井貴一さんをはじめ素晴らしいキャストが集まってくれました」とあいさつし、「面白かったら隣近所に面白かったよと、面白くなかったら『君の名は。』みたいな映画だったよと伝えてください」とヒット作に便乗する形で呼びかけて笑わせた。

 10年以上ぶりに芝居の仕事をしたという柳葉について陣内監督は「舞台の脚本の方だからせりふがちょっと長くて心苦しかったけど、長せりふも完璧に入っていた」と役者ぶりを絶賛した。柳葉は「陣内さん自ら直接僕の電話にオファーをいただいて、『断ってもいいからね、断ってもいいからね、断ってもいいからね』と3連呼されました。断れないですよね」と苦笑交じりに明かし、「受けた以上は一生懸命やらせていただきました」と自信をのぞかせた。

 また、撮影の都合で会場に来られなかった中井からはビデオメッセージが届き、「この映画が面白かったら俳優が頑張ったからで、面白くなかったら陣内さんのせいです」とのコメントには陣内監督も「当然です。私も俳優側に立ったときに(作品が)悪かったら監督のせいだと言う」と大きくうなずき、「僕に監督の才能はないかもしれないけど、友人には恵まれていると思う」とあらためて感謝していた。

 映画は11月18日から全国ロードショー。

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