――さっき「欲のバランス」という言葉がでていましたが、欲のバランスをとるって、すごく難しくないですか。

づん:無理に節約せず、欲しいものを我慢せずに買うためには、家族それぞれの欲しいものと家計を把握して「欲のバランス」がとれば大丈夫なんです。

まず、自分なりに続けられる今の家計簿のかたちを完成させて、我が家の家計をしっかりと把握するのに、私は1年かかりました。
でも、家計簿をつけるだけで、我慢する事無く、自然に2/3まで生活をコンパクトにすることができたんです。

――がんばりすぎて、衝動買い!とかはないんですか。

づん:あります(笑)。でもピリピリするほど節約したり、ボーナス頼りで家計設計をしたりすると逆に赤字が増える結果になるんですよね。
だから家族がピリピリしない程度のやりくりが大切なんだと思います。

実は、私は節約に対してはあまり意識していないんです。あくまでも現状を把握して、「これは来月買おう」などと、バランスをとっているだけなんです。食べたいと思ったものは食べていますし。

――「欲のバランス」と節約は違うってことですか?

づん:「節約したい!」といって安いものにこだわると、逆に欲が増えるんですよね。結果として、ちまちま使って赤字になっちゃう。

でもちょっと高くても精神的に満足すれば、それ以上の欲はでてこないものなんです。
だからこそ、買うときにはモノに妥協しないようにしています。

 

――自分が好きなモノだけを大切にしているんですね。本によると家の中も変化したそうですね。

づん:「欲のバランス」がコントロールできるようになったら、家の中も必要なモノだけになりました。今は散らかってものが多くなると気になりますね。

驚いたのは、子どもに「ものが少ない方が気持ちがいいね」と言われたことです。特に言い聞かせた訳でもないのに、自分から「いらないおもちゃを捨てようね」と言うようになりました。

――今妊娠中とのことですが、母子手帳も家計簿のようにしっかりと書き込んでいたりするのですか?

づん:全然です(笑)。長男のときも授乳のタイミングはメモしたのですが、日記はダメでした。もともと計画性がなくて、学生時代も一夜漬けタイプなんです。

今までがダメだったからこそ、家計簿は家族のために、克服しようと思ったんです。

――家族愛ですね!これから始める人も家族愛が芽生えたときに始めるとよさそうですね。

づん:そうですね。何か目標を持てた時に始めるといいと思います。
家計簿はストレスなく楽しむべきもの、無理に始めるものじゃないと思っています。

危機を感じたときに、「づんの家計簿」が参考になれば嬉しいです。

ズボラさんも簡単にはじめられる!『づんの家計簿ノート』も登場

すでに始めている人も多い「づんの家計簿」ですが、やってみたいけどちょっと面倒かも…とためらっている人のために、この度『づんの家計簿ノート』が発売されることに。

しかも、365日いつからでもスタートできるそうなので、目標が持てたらすぐ始められるのが嬉しいですね。

まずはみなさんもここからチャレンジしてみては?

『づんの家計簿ノート 』

著者:づん
ページ数:80ページ
本体:500円
発売日:2016年11月21日 (Amazonにて予約注文可)

[内容紹介]
発売するやまたたく間に大ヒットとなった、『楽しく、貯まる「づんの家計簿」書きたくなるお金ノート』。
実際にやってみたい! でもケイ線を引いたりするのがちょっと面倒かも……そんな皆さまの声にお応えして、緊急発売となったのがこのノートです。
1か月4ページで1年分。すぐ始められるように、「づんの家計簿」仕様にフォーマット済み。365日いつからでもスタートできるよう、12か月分のシールもついています。
特別費予算の記録シートや、電気・ガス・水道費一覧、お祝いリスト、子供たちの貯金リストが記入できるシートなどももちろんあります! どうぞこのノートで、気軽にあなただけの家計簿作りを楽しんでください。

 

モバイルコンテンツ業界生まれ、ウェブ業界育ち。企画・ディレクション・運営業務等を経験し、現在はフリーライター/WEB編集として活動中。主な執筆分野は女性、健康、ライフスタイルなど。『定年後の暮らしとお金の基礎知識2015』『冷え退治バイブル』(共に扶桑社)等にライターとして参加。