子どもを持つママが面接で気をつけるべきポイントは?

――それでは、実際の面接での成功の秘訣などはありますか?

実際に面接に行った場合、となると通常の転職の面接と同じように、自分自身のアピールポイントに関してまとめておくなどの事前準備はしっかりとしておくべきですね。

単純なことなのですが、自身のこれまでの実績や携わったプロジェクトなどを書き出して、自分自身がいかに即戦力として働くことができるかというポイントをピックアップしておけばスムーズに面接に臨めると思います。

特にエンジニアなどの理系の職種の方はスキルレベルや実績がダイレクトに転職に響きますし、本人もアピールしやすいですよね。

事務職や営業職などはパソコンスキルがアピールできたりや、資格欄に書けることがあると印象が良いです。

――逆に、育児ブランクを経て再就職する方が面接などでやってはいけないことはありますか?

環境に依存しようとするような発言をしてしまうのは面接でのNG行動と言えますね。

例えば、子どもを持つ女性が働きやすい制度があるか、必ず終業時間に帰ることができるかなどということは、子どもを育てながら働く女性は誰しもが気になることではありますが、それを最初に話題にしてしまうと、企業側は働く意欲以前に、仕事と育児の両立のためにこの会社に就職しようとしている、と考えてしまいます。

もちろん、働く女性は仕事と育児を両立しなければいけないのですが、そこに関する情報ばかりを求めてしまうと、企業としては「会社にぶらさがられてしまう」という恐怖を感じてしまうのですね。

まずは、自分自身がどういった成長エンジンを持っているか、会社で何かしたいか、どう活躍したいかなどをアピールすべきです。

もちろん、仕事と育児を両立するにおいて、会社側に伝えるべきことは伝えておかないと後々齟齬が起こってしまうので、終業時間などに関することなどは言うべきです。

とはいえ、面接において最初に言うべきことか、と言われるとそうではないですね。

――自分自身の求めることだけではなく、常に企業側がどういった人材を求めているか、という部分を意識しておくことが大事なのですね。

そうですね。先ほども言った「育児でのブランクだけが特別ではない」ということと同じで、子どもを持つ母親だけが特別ではないという認識は持っておくべきだと感じます。

逆に今は、とにかく人材不足で転職市場は売り手市場なんです。もちろん、子どもを持たない人より制限は多いですが、子どもがいても採用されやすい状況にはなってきていますよ。

まずは自分自身の強みを把握し、経験を棚卸しすることによって、自分自身がこの会社でどのように活躍できるのかというビジョンを持って就職活動することが大切です。

まとめ

自分には子どもがいるから、再就職は難しいかも…今までそのように考えていた女性は少なくないはず。

しかし、「子どもを持つ母親だけが特別ではない」と考えれば、自分にとって特別なことは子どもがいることではなく、今までの経験やスキルであると捉えることができませんか?

自分自身の経験を辿れば、今まで再就職を躊躇していたママたちも前向きに就職活動に臨むことができるはずです!

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。