真田幸村を演じた堺雅人

 NHKで放送中の大河ドラマ「真田丸」の全ての撮影が27日に終了し、主演を務める堺雅人もクランクアップを迎えたことが28日、同局から発表された。

 近年、大河ドラマや朝の連続テレビ小説は主演俳優がクランクアップを迎える際などに会見を行い、ラストシーンを披露することが多い。しかし「真田丸」は「最終回にクライマックスが来る展開になっている」ため、ネタバレとなることを危惧し、今回は撮影終了の報告と堺のコメント発表のみにとどめられた。

 昨年9月1日に長野県でクランクインし、約1年2カ月にわたって主演を務めた堺は「“真田丸”が一艘の船をイメージしていると最初に聞いたとき、本当に船旅に出るようなつもりでこの撮影を楽しもうと思いました」と考えたという。

 真田家の面々を乗組員、共演者を港、スタッフを船と表現し「乗り心地が決していいとは言えませんでしたし、どこに連れて行かれるか分かりませんでしたが、誰も見たことのない景色をたくさん見せてもらいました」と振り返った。

 そして“船旅のプラン=脚本”を手掛けた三谷幸喜氏へ「風まかせ、潮まかせで動いてきた私に、1年2カ月という長い船旅でしか見えない景色を見せてくれた三谷さんには感謝しています。本当に楽しい船旅を過ごすことができました」と感謝を述べた。

 放送は12月18日の第50回まで続く。