『幸せへのキセキ』に出演したエル・ファニング

公開中のマット・デイモン主演作『幸せへのキセキ』の本編映像の一部がこのほど到着。近年、注目を集めている若手女優エル・ファニングの出演シーンが公開された。

エル・ファニングの出演シーン

映画は、最愛の妻を亡くし、悲しみから立ちなおろうと郊外に家を購入した男ベンジャミン(デイモン)が、家の“オマケ”としてついてきた閉鎖された動物園の再生を通じて、家族との絆や自身の人生を取り戻すまでを描いている。

本作でファニングが演じているのは、主人公ベンジャミンが再生をめざす動物園で働いているリリー。スカーレット・ヨハンソン演じる飼育係のケリーの従妹という設定で、園内にあるレストランを手伝う明るくて、無邪気な女の子だ。このほど公開されたのは、ベンジャミンの息子ディランとリリーが会話するシーン。母を失い、悲しみをうまく処理できずに父に反発し、次の一歩を踏み出せないでいるディランに一途に想いを寄せるリリーの心情が伝わってくる場面だ。ファニングは自身が演じた役について「リリーには自分の世界があるの。彼女は生まれてからずっと動物に囲まれた生活をしてきたから、人との付き合い方をあまり知らないんだわ。ディランはまるで珍しい外国産の生き物みたいに見える。リリーはメイクをしたりして彼の気をひこうとするけど、でも、どうすればいいかわからない。男の子を好きになったことがないからよ。彼女はディランに自分のほうを向いてほしくてがんばるの」と分析。リリーのまっすぐな想いは、物語の中でも重要な役割を果たしており、繊細な演技でリリーを体現したファニングは、本作でさらに注目を集めることになるだろう。

ファニングは、1998年生まれの米国人女優。『アイ・アム・サム』では姉ダコタ・ファニングの演じた役の幼少期を、わずか2歳と11か月で演じ、女優デビュー。その後も『バベル』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などに出演し、ソフィア・コッポラ監督作『SOMEWHERE』、J.J.エイブラムス監督の『SUPER8/スーパーエイト』で注目を集めた。愛らしいルックスと時おり見せるクールな表情が特徴で、単なる“可愛いだけの子役”ではない実力派若手女優として、今後の活躍が期待されている。

『幸せへのキセキ』
公開中

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