「リボンの騎士」のコスプレを披露した小池百合子都知事

 「池袋ハロウィンコスプレフェス2016」のオープニングセレモニーが29日、東京都内の東池袋中央公園で行われ、小池百合子東京都知事、高野之夫豊島区長らが登壇した。

 この日、「リボンの騎士」のコスプレ姿で登場した小池都知事は「今日はお約束通り『リボンの騎士』のサファイアで来ました」と笑顔であいさつ。途中、風に吹かれて「帽子が傾いちゃった」と慌てる一幕もあったが、その姿に若者から「かわいい!」「百合子さ~ん!」という黄色い歓声が飛ぶなど、人気の高さをうかがわせた。

 昨年は「魔法使いサリー」ならぬ“魔法使いユリー”に扮(ふん)してネット上でも話題となった小池都知事。「これは全て豊島区の中にある“ときわ荘”から出発しています」と漫画家・手塚治虫の存在に触れ、「私も小さいころ『なかよし』という雑誌でずっと読んでいました」と明かした。

 小池都知事は「コスプレで何を着るかによってその人の世代が分かるかもしれません」とはにかみつつ、「今やアニメ、漫画というのはクールジャパンの代表格。東京オリンピック2020年大会は、スポーツのみならず、こういったサブカルを含めた日本の文化の発信の源にしていきたい」と語った。

 また、セレモニー後の囲み取材で「手に持った剣で何を斬りたい?」と尋ねられた小池都知事は「たくさんありますが、今日はコスプレ。それに徹底して務めたいと思います」と政治的な質問はシャットアウト。「闘う少女を意識したのか?」という問い掛けにも「いえ、私は子どものころから『リボンの騎士』が大好きなので」と語るにとどめた。

 「鏡で見てみましたか?」と聞かれると、「確認しましたけど、こういったのはいったん覚悟したら成り切るしかないんです」と笑わせ、「妙に恥ずかしいと思うと、周りが恥ずかしくなるので覚悟してやっています」とコメント。「似合っていると思う?」という質問には、「それは皆さんにご判断いただくしかありません。どうでしょう」と逆質問で応じ、「似合っています」という返事には、「無理に言わせたみたい」と苦笑いだった。