「MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN 2020~」が、1月18日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて開幕した。

【チケット情報はこちら】

ダウンロード数650万を突破したイケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』。その舞台版「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズ5作目となる本作は、劇団・MANKAIカンパニー内における4ユニットのうち“秋組”にスポットを当てた単独公演となる。劇中では、第2回公演『異邦人』・第3回公演『任侠伝・流れ者銀二』に向けた2編のストーリーが展開される。

初日を控えた会見では、1幕の劇中劇『異邦人』の主演を務める伏見臣役の稲垣成弥が「臣の魅力全開でお送りします!彼が成長する瞬間を見届けてください」と大きな笑顔でコメント。2幕の『任侠伝・流れ者銀二』で主役を演じる古市左京役の藤田玲は「これまで登場した劇中劇の中で、いちばん挑戦している」と冷静に分析し、「皆さんの予想を超える内容になりましたのでご期待ください」と観客に呼びかけた。

兵頭十座役の中村太郎が「秋組らしくブチかましていけたら!」と熱いひと言を放てば、七尾太一役の赤澤遼太郎は「春・夏と単独公演を重ねて、お客さんの期待も大きくなっているのを感じます」とバトンを繋いできた舞台版シリーズの歴史や重みに触れる。役者が役者を演じる上で発見した、俳優業の面白さとは──?そう問われた摂津万里役の水江建太は「まさにAステの現場で育んでいるので、このステージを全力で楽しみたい」と抱負を述べた。

ゲネプロは、これまで単独公演の冒頭を飾ってきたナンバー「Brand new world」の秋組バージョンで幕開け。1幕は親友を失くした過去が原因で役者として突き抜けることができずにいた臣が、秋組メンバーの働きかけによって成長する物語が繰り広げられる。2幕は左京の脱退騒動を前に、仲間のために奔走する一座の絆が描かれた。「他の組より“漢(おとこ)”っぽい」と新庄リョウ役の里中将道が秋組を表したように、メンバーはワイルドな魅力で客席を魅了。不器用にぶつかり合いながらも切磋琢磨する男たちの友情に注目だ。

なお、突発性虚血心不全で2019年11月に急逝した滝口幸弘が演じたカンパニー付きの演出家・鹿島雄三にキャストが呼びかけるシーンも。姿は見せずとも鹿島が舞台上にいるような演出、代役を立てず上演に踏み切った制作陣の心意気が胸に迫った。

上演時間は160分(休憩含む2幕)ほど。東京公演はいったん1月26日(日)で幕を閉じ、1~2月に愛知・兵庫へ巡演。その後、2月20日(木)~3月1日(日)に再び東京・品川プリンスホテル ステラボールへ凱旋する。

取材・文:岡山朋代

(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会2020