育児ブランク後の再就職先、みんなどうやって選んでいるの?

結婚や出産にかかわらず就業を継続したいと望む女性がいる一方で、むしろいったん退職して出産や育児に専念し、その後に再就職をしたいという人々も多い。女性の希望する ライフコースを時系列で見ると、再就職コースを希望する割合は1987年の34%から2002年 の39%と増加している内閣府HPより

このように、一旦妊娠や出産で職場を離れるも、やはり再び働くことを望む女性の割合は年々高くなっていると言えます。

女性の仕事に対する意識が高まる中、育児ブランク後の女性たちはどのような基準で再就職先を選択しているのでしょうか?

――そのように、女性が出産を機に一度仕事を辞めて、再就職をする場合の傾向などはあるのでしょうか?

やはり通常の転職と同じく、今までの経験やスキルを持っている人は再就職に強いですね。

中には、「まったく違う職種に挑戦してみたい!」という方もいるのですが、やはり子どもがいると、他の人よりも短い時間で仕事内容をキャッチアップしなければならないのでプレッシャーも大きく、育児ブランク後の別業種・職種への再就職は難易度が高いです。

それは子育て系のサービスを作っている会社でも同じで、子どもを持っているからという理由だけで別職種への再就職の成功率が高いということはありません。そのため、今までのスキルを活かせる仕事をお勧めすることが多いですね。

一方で、正社員として営業の第一線で活躍していた方が、派遣社員としてアシスタントへのキャリアチェンジというように一種のキャリアダウンをすることで別職種で働くことは可能です。

その場合、そこまで大きなストレスもなく働けると思います。ただ、やはりキャリアを維持する方向で再就職先を探す方が多いです。

実は私たちの方でも、正社員やこれまでのキャリアを維持する方向でお仕事を紹介することが多いんですよ。

キャリアダウンというのはいつでもできることなので、働きたいという気持ちがあるうちはこれまで培った経験やスキルを活かして活躍していただきたいなと考えています。

――これまでのキャリアを最大限に生かしつつ再就職を検討する、ということが大事なのですね。では出産を機に退職し、その後再就職を果たした人が就業中や育児休業中にしていたことに共通点はあるのでしょうか?

やはり、育児休業の時間をただ育児や家事だけに費やしていないという人が多いですね。

新聞を読んだり、MOSなどのパソコン系の資格の勉強をしたり、仕事に対する意欲があると面接でも話すネタができますしね。

出産のタイミングで退職が多いサービス業の方だと、結婚したときに今後の出産や育児を見越して、まずは派遣社員としてオフィス系の仕事にキャリアチェンジしたり、本社異動願いを出したりする方も多いです。

妊娠前や、育児休業中に、出産後の働き方や再就職を考えて先手を打っておくことも大事かなと感じます。

まとめ

女性の社会進出が叫ばれる中、まだまだ自分自身の社会での身の置き方に戸惑う女性は多いもの。

まだ出産は考えていない、出産したけれども再就職はもう少したってから…そう考えている女性も、今後のキャリアに関して自分の考え方を再確認してみるのも良いのかもしれません。

自分自身のライフプランを軸にキャリアを考えることで、ベストな選択肢が見えてくるはずです。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。