以前、ナポリタンにおすすめな「トマトバジルソース」を紹介しました。
(http://ure.pia.co.jp/articles/-/5829)
筆者を含め、日本生まれのナポリタンを好きな人は多いと思いますが、
本格的なトマトソースのパスタを作ろうと思うと、けっこう大変なんです。
トマトの水煮を煮こめば、酸味の効いたトマトソースが作れますが、
深みとコクが足りないのが玉にキズ。
なかなかプロのような味にはなりません。

悪魔のソースはピエモンテ州モンペラートにある「イル・モンジェット」の製品です。
オーナーのロベルト氏は、お隣りのリグーリア州で一つ星レストランを営んでいました。
イタリアは流通が整っていないため、いい野菜を作ってもなかなか収益に結びつきません。
そこでロベルト氏は、地元の野菜で加工食品を作ることにしたそうです。
ピエモンテの伝統的なレシピと、家に伝わるマンマの味で、最高の物を作ろうと思い、
イル・モンジェットを立ち上げました。
輸入元のノンナ・アンド・シディの岡崎玲子さんによれば、
ほぼ手作りに近い状態で生産しているそうです。
しかも化学的な添加物はいっさい不使用。
前職が一つ星レストランだっただけに、イル・モンジェットの製品があれば、
レストランの味を家庭で簡単に再現できるというわけです。

たとえば、クラッカーに悪魔のソースをのせます。もうそれだけでいつものクラッカーが、白ワインにぴったりな前菜に早変わり。
あるいは。
悪魔のソースと、カットしたトマトをボウルに入れて和える。
軽く焼いたバケットにニンニクをこすりつけたら、トマトソースをあしらう。
ちょっと洒落たブルスケッタにすれば、大切な人も喜んでくれるはずです。