総アクセス数790万件を誇る『ワンパンマン』のONEや、「ニコニコ静画(漫画)」でランキング1位に輝いた『戦勇。』の春原ロビンソンなど、ウェブで多くのファンを獲得してきた連載作家たち。その魅力を最大限に引き出すため、ウェブで見せることにこだわったと言う。

 

「ウェブで紙の形式にこだわる必要はないと考え、既存のビューアや見開き構成は採用せず、ウェブの特性を生かそうと考えました。スクロールしながら1ページずつ読み進めていく形にしたことで、次のページを読みこむまで待たされず、スマートフォンでもストレスなく読める構成になっています」

現在、アーカイブも含めすべての作品が無料で公開されている『裏サンデー』。ビジネスモデルとしては、サイトへの広告掲載や連載作品の単行本化などで収益を得る方法を構想している。さらに、将来的にはユーザーがマンガを自由に投稿・連載できる仕組みを作り、新人発掘の場にしたいと石橋さんは語る。

「サイトで連載して一定数以上の読者を獲得した作家には担当がつき、原稿料も支払って本格的に連載してもらうなど、これまでとは異なる連載作家への道が用意できればと考えています」

現在、マンガ投稿サイトは多々あるが、出版社が運営するものはない。この新たな新人発掘の形式が実現したとき、『裏サンデー』がマンガ界のスタンダードとなるのかもしれない。

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