オリジナル教材で楽しく英文を勉強しよう!

――本の中で、簡単なオリジナル教材を作った話も書かれていましたが、特に娘さんの反応が良かったのはどんな教材でしたか?

廣津留:オリジナル教材いうとおかたいイメージですが、私は日本語の絵本を作ったり、英語のお話を作ったりしていました。特に人気だった日本語絵本は、こぶたが主人公のシリーズです。

英語のお話は、模造紙に書いた後、センテンス単位で切り取ってばらばらに階段に並べて、子どもが順番に並べ替える仕組みです。間違えるとけっこう変な話になるので、楽しくやっていました。

――とても面白いアイデアで素敵だと思いました。

廣津留:子どものちょっとしたかわいい言い間違いが笑いを誘うことがありますよね。「プレゼント」を「プゼレント」と言ってしまうとか。それと同じ感覚です。

文章全体を言い間違えたら、面白いのではないか、と思ったんです。それを直していくと論理性も身につきますしね。

――ご自身でストーリーを考えたり、絵を描いたりされたんですか?

廣津留:絵と文章はすべてオリジナルです。子どもの存在があまりにもかわいいので、思わず何か作って喜ばせたくなる。みなさん、そんな感情がわいてきませんか。

――英語学習の際の、親の寄り添い方のポイントを教えてください。

廣津留:親が「勉強」だと思って教えると、子どもとの間に一種の緊張感がうまれて、マイナスの作用を及ぼします。あくまでも、「未来人に文字を紹介して楽しんでもらう」感覚で行えばいいと思いますよ。

今まさに、英語の歌を歌ったり、簡単な英単語を覚えたりする英語学習を子どもにさせているママにはビックリする話だったかもしれません。

廣津留さんの『世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格』では、今回紹介した「ひろつる式英語学習メソッド」についてさらに詳しく書かれています。

本気で子どもに英語を身につけてほしいと考えるなら、ぜひ読んでみてください。目からウロコの英語教育のノウハウが詰まっていて、実践してみたくなること請け合いですよ。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。