年末商戦の販売戦略を語る日本マイクロソフトの平野拓也社長

日本マイクロソフトは11月10日、都内で「Windows Innovation Day」を開催。家電量販店で導入が進む体験・イベント型売り場「Windows エリア」に常駐する「プロダクトアドバイザー」を、3年前の販売支援員と比較して3倍に増員する計画を発表した。

日本マイクロソフトの平野拓也社長は「お客様に直接Windows PCに触っていただき、店頭での体験を向上していきたい。スペックによるモノ売りではなく、あんなこと、こんなことができるというコト売りを提案してきたい」と語った。

今年5月に東京・秋葉原の「ヨドバシカメラ マルチメディア Akiba」1階に国内最大級の「Windowsエリア」をオープンしたのを皮切りに、「Windows エリア」は、都市部や大型店舗を中心に27か所まで広がった。

流通サイドからは「せっかくのイベントスペースを有効活用するために、メーカーから企画やアイデアを出してほしい」(都内量販店店員)という声が強い。

こうした声に応える形で、年末商戦では「myヒーローPC×料理」といったキャッチコピーで、キッチンやゲーム、写真などユーザーの使用シーンを想定した体験型のイベントを展開する。

厳しいPCの販売状況を打開するには、従来手法の売り方ではなく、「体験」など、視点を変えた新しい売り方が求められている。