蒼井優(左)と高畑充希

 映画『アズミ・ハルコは行方不明』プレミア試写会が10日、東京都内で行われ、出演者の蒼井優、高畑充希、太賀、葉山奨之、石崎ひゅーい、加瀬亮、花影香音と松居大悟監督が出席した。

 「第29回東京国際映画祭」のコンペティション部門に選出されたこの作品は、作家・山内マリコ氏による書き下ろし小説を映画化。地方都市の独身OL・安曇春子(蒼井)の失踪事件の背景と行く末を、アラサー、ハタチ、女子高生と3世代の女たちの生き方とともに描く。

 この映画が8年ぶりの単独主演となる蒼井は「『アズミ・ハルコは行方不明』の安曇春子役と聞いて、“行方不明”だしすごく楽じゃないかと思ったんです。しかもそれで主演って、こんなにいい仕事があるのかなと正直わくわくしながら台本を読みました」とオファーを快諾したものの、実際には「意外と出番があって、撮影もけっこう大変だった」と冗談交じりに笑わせた。

 20歳の木南愛菜を演じた高畑も「自分の役があまりにも分からなくて、本当に何一つ糸口も手がかりも見つからず…」撮影に入ったそうで、蒼井からの「愛菜自身も自分のことが分かっていないから分からなくていいんじゃない?」という一言で吹っ切れたという。弾けたキャラクターも「振り切ってやりきって、日々筋肉や声を出し惜しまず頑張ろうと思いまして、けっこう小道具とかを壊してごめんなさい」と謝罪して笑わせた。

 また、演じた愛菜のように衝動的に“消えたい”“なかったことにしたい”と思ったエピソードについて、とある焼肉屋の食事券を持っていた高畑は「大口をたたいて皆を焼肉に連れていってあげるって1カ月くらい前から言ってたんですけど、10万円分だと思っていたのを数えたら5万円しかなかった。本当に消えたい」と勘違いを明かした。

 高畑が持っている食事券でごちそうするには無理があることから、蒼井が「みっちゃん(高畑)がこのあたりで路上ライブをやれば集められるんじゃない?」と“悪魔の囁き”をすると「本当? 体は張るよ。今日の件については私が悪い。なんで10万円だと思ったのか…」と相当ショックを受けているようで、結局足りない分は松居監督が払うことで意見が一致すると「そのときは僕が消えてしまうかもしれない」と仲睦まじいチームワークの良さを見せつけていた。

 映画は12月3日から新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。

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