ママはいつも笑顔でいたいもの。

でも、十分に眠れない、自分の時間がとれない、子供から目が離せない、好きなときに好きなことができない……。そんな毎日に神経をすり減らし、つい笑顔が消えてしまうことも少なくありません。

「早くしなさい!」「やめなさい!」などと、子どもを叱ってばかり……。次第に、「私ってダメなママかも」と自分を責めてしまうことも……。

色々なストレスでがんじがらめになっているママが、笑顔で子どもと向き合えるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?

育児ストレスを解消する手軽な方法を、まとめて5つご紹介していきます。

1:子どもに対する怒りの感情とうまく付き合う

子育てでストレスを感じることのひとつに、「子どもが言うことをきいてくれない」というのがあると思います。毎日子どもに怒ってばかりではストレスがたまりますよね。

そんなときは、今話題の心理教育・アンガーマネジメントを学ぶことで、イライラが重なる前に、その原因を断つことができるかもしれません。

(1)怒らない親ではなく“怒るべきときに怒れる親”を目指す

アンガーマネジメントとは、怒りの感情(アンガー)と上手に付き合う(マネジメントする)ための心理的なアプローチ方法のこと。

怒らない親になるのではなく、あくまでも怒るべき場面でちゃんと怒り、怒らなくていい場面では怒らないことを身に着けることが目的です。

怒りの感情は機嫌に左右されやすいもの。ある日は見逃したのに、別の日は激しく怒るといったことが繰り返されると、子どもは何が正しいのかがわからず混乱します。

親は怒ることと怒らないことの区別をはっきり分け、ボーダーラインを動かさないことが大切です。

(2)子育ての理想にしばられないで最善の解決策を考える

子育ての理想が高いのはいいけれど、それにしばられると融通がきかなくなり、怒る機会がどうしても増えてしまいます。カッとせず、いったん立ち止まって家族にとっていちばんいい解決策を考えましょう。

そして、何に対して怒るべきなのか、優先順位をつけてみましょう。最優先は子どもに危険が及ぶ場合。道路への飛び出しなどはしっかり怒る必要があります。けれど、それ以外は子どもに教えるだけで済むかもしれません。

怒りにかられたときは、6秒間数えて、一度気持ちを落ち着かせるのが効果的だそう。少しだけ冷静になってから、子どもと向き合ってみましょう。

→詳しくはこちらの記事「子供を叱りすぎてない? 子育て中の“イライラ連鎖”を断ち切る6つのポイント」(中澤夕美恵)を読んでみてください。

2:考え方を変えて他人と比較しないようにする

子どもへのイライラの連鎖を断ち切ったあとは、周囲との比較によるストレスを軽減させましょう。

おしゃれなママ友と、ろくに服装にも気を使えなくなった自分を比較してガッカリ。おしゃべりの上手な子どもと、なかなかしゃべることができない自分の子どもを比較して焦り。

子育て中にありがちな他人との比較による自己卑下の思考だと思いますが、そんな日々のイライラ、モヤモヤした気持ちを解消できたら……? よくある事例と対処法をご紹介します。

(1)ママ友に嫉妬をしてしまうとき

隣の芝生は青いもの。幸せオーラ全開のママ友の言動に何となくイラっとくるようになってしまったら、それはママ友に原因があるのではなく、自分自身の嫉妬かもしれません。

<対処法>

鼻で軽く息を吸って、次は「ふぅー」とゆっくりと静かに、息が続く限り、でも苦しくない程度に息を吐き続けます。

これを3回程度繰り返すと、頭の中が真っ白になってしまいます。いわゆる脳が酸欠状態になりかかっているので、思考能力が途切れてしまうわけです。

そして小さなことでもいいので楽しいことを思い浮かべましょう。本当の幸せは他人が羨むことではなく、心が満ち足りること。それは自分の考え方次第です。

(2)子どもを他の子と比べてしまうとき

いつも一緒に仲良く遊んでいるのに、自分の子どもは成績が良くない。ママ友の子どもは何をやっても優秀。「どうしてこんなに違うの!?」と苛立ち、焦りを感じたことはありませんか?

<対処法>

やればできる子どもなら、他人と比べる前に子どもを誉めてやる気にさせてあげましょう。子どもは小さいうちはママが喜ぶことが最高なのです。

もし勉強よりも他のことに興味を持って楽しそうなら、子どもの得意分野を認めて、そちらをまず誉めてあげましょう。勉強はその次です。勉強はやるべきことと認識させるために「勉強もしましょうね」と言うのです。

周囲ばかり見ていると、子どもの本当の才能や個性や好きなことを見逃してしまいます。長所を伸ばしてあげましょう。

→詳しくは、こちらの記事「“子供の幸せ”はママの笑顔で出来ている! 日々の『イライラモヤモヤ』すっきり解消法」(宝生桐子)を読んでみてください。

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