刑事役の主演、小栗旬

 映画『ミュージアム』初日舞台あいさつが12日、東京都内で行われ、出演者の小栗旬、妻夫木聡、尾野真千子、野村周平と大友啓史監督が出席した。

 巴亮介氏による同名コミックを実写映画化したこの作品は、雨の日にだけ起こる猟奇殺人事件を追う刑事の沢村久志(小栗)が、カエルのマスクをかぶった通称・カエル男と呼ばれる犯人に逆に追い詰められていく様子を描くノンストップスリラーエンターテインメント。

 上映後、大満足の表情でステージに視線を送るファンに向けて小栗は「なにごともなく初日を迎えられてよかったです。いままでやってきた中でもかなりチャレンジさせてもらったキャラクターだと思うので、楽しんでいただけたならよかったです」と安心したようにあいさつした。

 カエル男を演じた妻夫木は「マスクをかぶったり特殊メイクをしたり一つひとつに手間がかかった部分がある。マスクをかぶると本当に前が見えにくくて…」と撮影の苦労を明かしつつ、撮影機材のカメラに突っ込んで尻を強打してしまったという。「声が出ないほどの状況だったのに、スタッフがみんな僕のことを笑っていたんです。この人たちも何かの刑にしてやろうかと殺意を覚えました」と笑いながら振り返った。

 また、劇中でカエル男が私刑を執行していくのになぞらえ、この日は抽選で選ばれた会場のファンに「キャストと握手できる刑」やプレゼント贈呈などの“刑”を執行した。誰のファンか問われた女性がステージ下で「小栗…、野村周平さんです」と緊張の面持ちで戸惑いがちに答えると、小栗は「気を遣ってくれたんだと思いますけど、逆に傷つく」と爆笑していた。