「ねこ背」で疲れやすい体に。集中力、内臓機能も低下

須田氏によると、ねこ背の子からよく聞かれる言葉として、「疲れやすい」「だるい」といった症状が挙げられるそう。

ねこ背の状態だと胸の動きが制限され、深く息を吸い込むことができない。そのため、体に取り込める酸素の量が減ってしまい、集中力の低下や、疲れやすいといった症状を招くといいます。

それから、前かがみになることで直接的に胃腸が圧迫されるため、食が細くなり、栄養不足になりやすいとか。やはり実際に、ねこ背の子の特徴として、やせ型の子が多くみられるようです。

また、背骨は、体の柱として骨格を支える役割のほかに、体の隅々にまで広がる神経ネットワークの中枢、神経の通り道としての重要な働きがあります。

そのため背骨の硬直やゆがみが進むと、神経が圧迫を受け、内臓機能全般の低下の一因になるともみられています。

「ストレートネック」と、頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気といった自律神経失調症状との関連も指摘されています。

さらに、ねこ背の状態を続けることで、体の冷え、免疫力低下、虚弱体質になりやすくなるなど、慢性的な体調不良につながるおそれがあるとも。

「ちょっとしたねこ背」と思いがちですが、百害あって一利なし。学習・運動・健康面のいずれにおいても、姿勢の改善が望まれます。

良い姿勢は「体に負担がかからないラクな姿勢」

正しい姿勢というと、背筋をシャキッとまっすぐ伸ばした姿勢、というイメージがあります。

けれども、体の構造を考えた場合の良い姿勢とは、骨格にうまく体重を預け、リラックスしながらバランスを保てる状態。体に最も負荷のかからない、ラクな姿勢なのだそうです。

<正しい姿勢(※)の例>

壁を背にして“気をつけ”の姿勢で立ち、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとの4点が無理なく壁につく姿勢
酒井慎太郎『ねこ背を治せば腰・首・肩の痛みは消える!』

身体測定の際、身長を測るときの立ち姿勢、最も背が高くなる位置、と考えればわかりやすいでしょうか。体の後方にある背骨の上に頭をしっかりとのせ、重心はやや後ろめにします。

ちなみに、4点のうち、1点でも壁につかない箇所があれば、背骨のS字カーブが崩れ、悪い姿勢のクセがついているとか。