2:「なぜ、勉強しなければいけないの?」

子どもから「なぜ勉強しなきゃダメなの?」「なぜ宿題をしなければならないの?」と聞かれたとき、あなたなら何と答えますか?

恐らく、「当たり前のことでしょ。そんなこと言ってないで勉強しなさい」なんて、怒ってしまうママもいるはず。

しかし子ども自身も、「勉強はしなければいけない」「勉強はするものだ」ということはわかっているのだそうです。

そのため「なぜ、勉強しなければいけないの?」と聞く子どもは、答えを求めているのではなく「勉強ができないことへの葛藤と、親の叱責に対する反発だと思ってください」と向谷さんはアドバイスします。

そして向谷さんならば、この質問を受けたとき「勉強つまらないよな。勉強だけが人生じゃない。宿題だけにしといたら」と返すのだそう。

そうすると、てっきり「勉強しろ」と言われると思っていた子どもは拍子抜けし、親に対する反発が消えていくといいます。

そして「勉強だけが人生だけじゃない」といった言葉から、子どもの気持ちも楽になるのです。

叱ったからといって、勉強をする子どもにはなりません。

その代わり、子どもが机に向かって勉強している時、テストの点数が上がっている時には「すごいわね」なんて誉めてみましょう。

こうすることで、子どもの勉強に対するモチベーションを上げることにつながっていくのです。

まとめ

子育ては悩みの連続です。突然の子どもからの「なぜ?」に対して、適当に返事したことに、反省することもあるのではないでしょうか。

本書の中で向谷さんは「子どもの疑問は大人へと成長していくためのハードルであり、これを一つひとつ飛び越えていくことによって社会規範を身に着け、価値観や人生観が形づくられていく」と述べています。

子どもの質問に親もしっかり向き合い、考えることが大切になるはず。

しかし子どもを納得させる答えを示すのは、容易ではありません。そんなときに本書は、親としてどう答えるべきかの参考になるでしょう。ぜひ手に取って、子育てに役立ててみてください。

 ライター。Webニュースメディアや雑誌などで執筆中。得意ジャンルは美容、ファッション、エンタメ、お酒など。またアメリカ、カナダに留学経験があり、海外ゴシップ、セレブ美容にも関心がある。また一児の母であり、産後のダイエットや美容法についても研究中。